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強烈なアウェイ感:ベッジ・パードン [舞台]

■前回のエントリの続き。ただし舞台そのものの話ではない。

■前回も書いたとおり、ここ数年の三谷舞台としてはすばらしくいい出来だったので、上演期間が今月中ということもあり、せめて当日券でいいからもう一回行けないかとネットを色々調べた。そこで上演中の周りの観客に対して気づいた違和感の理由にやっと気づいた。10年以上前、友人に誘われて行った、パナソニック・グローブ座の市村正親と勝村政信の二人芝居「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」の時と同じような違和感。

■単純に言うと、女性の観客、特にオバサマがかなり多いのだ。で今回の場合は大部分萬斎ヲタ(前回の違和感は市村ヲタ)。でゲラが多いので、下手したら台詞を聞き逃す。しかも彼女たちには深津絵里の熱演なんて全然目に入っちゃいない。大泉洋の暑苦しい演技も浅野和之の1人11役も。あくまで彼女たちの対象は「萬斎様」。うわなんだこの強烈なアウェイ感。

■誤解を恐れずに書くと、まあこんなチケット代の高いメジャーな舞台は金持ちの道楽だよな(私は金ないけど)。仕方ないと言えば仕方ない。がもうあのアウェイ感は御免だと思い、もう一回行くのは断念したのだった。
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コメント 3

大木

おはようございます。
Twitterでそちら様にRe.を送った者です。
実名で、ということなので大木真理とだけ申しておきます。
宜しくお願い致します。

私の軽率なツイートで大変ご立腹されている件については、重ねてお詫び致しますとしか言えません。しかし英国の空気云々に関しては短いツイートの中で誤解もあるかと思いますので一応御説明致致しますが、萩尾先生の描かれる世界観と、あのドールハウスのような可愛らしい舞台装置がしっかりとリンクした感じで、先生の絵を見ると舞台を思い出す、というような意味でした。少女漫画になぞらえること自体が不快だと仰るならもうそれ以上は申し上げません。

そして、肝心の舞台そのものについてですが、私のブログのURLを貼っておきましたのでお時間のある時に読んでいただければ幸いです。私は三谷舞台に関しては全くの初心者ですが、確かに初見の時は腹筋が切れるかと思うほど笑いましたし、流石にこれだけチケが売れる脚本家さんの仕事だと思いました。しかし一旦帰宅してあれこれ考えているうちに「あれ?」と思う事が幾つか出て来て、そのスッキリしないところがどうも引っ掛かったまま2回目3回目を迎えてしまい、疑問だけが膨らんだ状態というのが現状です。

今はそこを単発的に列挙してるだけなので、↑に上げたところを読んでいただいてもワケが分からないとも思いますが(自分でもまだまとまっていません)、千秋楽までは観るつもりなので、最終的には何らかの形でまとめるしかないなと。それが自分なりの三谷さんの作品に対する姿勢になると思いますので。

ただ、それがヲタと言われたら仕方が無いですが、ファンである以上、そして疑問点が今回の主役(本当の主役はベッジだとは思っていますが)である夏目漱石の部分にある以上、気になってしまうのは仕方が無いところだと思います。三谷さんが「モノを書く」お仕事をされている以上、同じモノを書く生業の漱石の人物像に並々ならぬ執心をされているとも想像出来ます。あの3.11の震災の前は、脚本が漱石の心理世界をビターに描いたものだったことも、もはや方向転換をした後で言っても詮無いことだとは思いますが、どういう漱石像を描くおつもりだったかは、その漱石役の役者のファンとしては気になるところでもあるのです。

私のフォロワーさんは確かに萬斎師ファンがほとんどですが、同時に熱心な演劇ファンの方も多いです。注目の三谷舞台だから、そこに好きな役者が折角出ているのだから、何らかの形で納得したいという気持ちが強すぎて、言葉が過ぎてしまう事もあったかも知れません。他の方々については良く分かりませんが。

他の役者さんについては今更言うまでも無いほど満足しています。あのメンバーでむしろどうやったら破綻するのかぐらいは思っていますし、深津さんに関してはTVや『春琴』で拝見していて今回も納得の素晴らしさです。確かにツイートやブログでは言及が足らないかと思いますが、そこのところは誤解が無いよう願っております。

三谷舞台をご覧になって数年経たれるとのことですが、そのような方にとって私のような全くの初心者があれこれ舞台に対して言及すること自体が不快に思われるかも知れませんが、もしよろしければ私の感想や疑問に対して何かご意見いただければ幸いです。そして三谷舞台鑑賞の先輩として、喧嘩では無くアドバイス頂ければ更に嬉しいです。

余計な事ですが「地下」に関しては自分の気持ちを整理する為に思い付くまま、プライヴェートなところに書き綴っており、とてもオモテに出せるモノではありません。そこから何か、きちんとした感想文のとっかかりが出来ればと思っているだけです。もし私の方が誤解している返事でしたら申し訳ありません。

朝から長々と失礼致しました。しかし、今朝のツイートでそちら様が真正面に受け止めて下さる方と確信致しまして、こちらも正直なところを綴りました。それでも「もう来るな」と仰るならこれまでに致します。ただこちらも、自分の考えていることは伝えておくべきかと思いお邪魔致しました。

お時間のある時に、お返事いただければと思います。
何卒宜しくお願い申し上げます。
by 大木 (2011-07-16 08:30) 

sochi

大木様、

コメントありがとうございます。
私はドラマを見始めた頃から数えると、ほぼ20年くらいの三谷幸喜ファンです。ゆえにtwitter上では、萬斎視点のあなたのコメントに対して感情的になりすぎたところがあるかも知れません。その点はお詫びします。

漱石に関しても著書の8割程度は子供のころから読んでいますので、もうファンと言ってもいいと思います。私の人格形成にも影響を与えていると思いますし。そのファンの視点でいうと、今回の漱石像には満足しています。

三谷さんはこういう実在の人物が登場するときは、ものすごく丁寧に下調べをされます。勿論下調べが丁寧かどうかは作品の出来そのものとは関係ありませんが。大河ドラマ「新選組!」の脚本の頃からだと思います。

いい機会ですので、他の三谷作品(舞台・映画・脚本)に触れられることをお勧めします。舞台以外で既に触れられてたならすみません。こんなに多忙なのにクオリティの高い作品を作られる三谷さんは、私の中ではもはや神です(笑)。

なおこのエントリは、あなたとのやり取りがひとつのきっかけにはなっていますが、それを元に現場で感じた違和感についてまとめたものなので、あなたに関してのものではありません。誤解なきようお願いします。
by sochi (2011-07-17 03:25) 

大木

早速のレス、まことにありがとうございます。
もう二度とお話をして頂けないものと思っておりましたので。
本日、再び舞台を観て参りました。
まだスッキリとしないところがあることは否めませんが、演者の方々のより充実した部分、日を追うごとに良くなっていく実感はありました。
これからも、思ったところは包み隠さず(文章は下手ですが)つぶやいたり書いたりしていく所存です。
それが舞台に対する、客としての自分の姿勢だと思っております。演者のファンとしてもです。

レス頂き、心より感謝致します。アドバイスありがとうございました。
重ねて御礼申し上げます。

by 大木 (2011-07-18 01:18) 

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