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横道世之介 [小説]

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■吉田修一の小説。吉田修一の代表作といえば一般的には「悪人」だろうが(映画化もされてるし、小説も好き)、個人的には現時点での最高傑作はこれではないかと思っている。

■ミステリ小説ではないのでネタバレもありかな、という気もするけど、ちゃんと伏線を引いてそれなりの結末がある、という点で、未読の人にはネタバレをすべきではないとワタクシは思う。

■以下、ネタバレにならないレベルであらすじを話すと、本線は九州から大学進学の為に東京に出てきた主人公「横道世之介」の大学入学後の一年の話。ただ、舞台は1980年代後半なので、それと執筆時の現在(2000年代後半)に彼と関わってきた登場人物の現状を行き来するという話になっている。そこの作法は伊坂幸太郎と若干似てるかも。そして話を読み進むに連れて真実が明らかになっていく。

■一人称小説でないのもあって、世之介が主人公なのだがこの小説は80年代当時と登場人物の現在を描いていて、群像小説かつ局地的総合小説(たぶん文法おかしいが)である。特に80年代が青春期だった人々は読んで欲しいと思う。

■おまけ。これを最初に読んだ2年前以降、映画化して欲しいなあとずっと思ってるのだ。吉田修一は「悪人」の脚本も李相日監督と共同で手がけたくらいの映画マニアなので、小説が凄く映像的だ。この小説も上手く映画化できればいい作品になるはず。ただ、全く別に以前から思ってたのだが、日本の建物って欧州みたいな連続性がない。風俗そのものはメイクや衣装で何とかなるが、建物はダメだろう。だから「バブルへGo!」も失敗した。

■でもそこはプロなりでのブレイクスルーで何とかして欲しいな。この時代にそういう映画ができたら、結構受け入れられると思うよ。

■2012/11/27追記。高良健吾×吉高由里子で2013/2/23映画公開決定。今のところ期待してます。

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