BRAVE HEARTS 海猿

■今年22本目で邦画12本目。8/30レイトショーで鑑賞＠109シネマズ川崎。この映画は実は観る気がなかったのだが、時間が空いてしまったのでついつい。先に断っておきますが「海猿」ファンの人は以降読まない方がいいです。おそらく気分を害すると思うので。

■映画としてはたぶん4作目だったかと。今回は前作が全くのオリジナルストーリーだったのと違い、原作のエピソードにあったジャンボ機着水事故を扱ってる。スケールのでかさから実写化は不可能と言われていたのだが、まあVFXさまさまですな。

■実はわたくしこの原作、佐藤秀峰「海猿」が結構好きで家に単行本があったりする。佐藤氏は一般的には「ブラックジャックによろしく」で有名かとは思うが。で少しだけネタバレすると映画では結末まで誰も死なないが、漫画ではかなりの人が死んでいる。もちろん本作の企画時に大震災があった影響もあるだろうが、ジャンボの着水事故で乗客もクルーも海保も誰も死なないというのは、あまりに甘すぎる展開。

■あと映像的には、パニック時の映像が見づらい。画枠をガタガタ揺らしてそれを表現するというのは監督の力量の無さか、制作費の問題か。たぶん後者だろうけど。

■まあ、映画の趣味は人それぞれというのは前提だけど、こんなヌルい映画が現時点で今年の邦画興収第一位というのは、自分のことを棚に上げても一映画ファンとして大変恥ずかしい。ま、同じフジ製作の「踊るファイナル」が抜くような気はするが。