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終の信託 [映画]

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■今年29本目で邦画18本目。11/3鑑賞@TOHOシネマズ川崎。

■周防正行監督の映画は、デビュー作は観ていないものの(「変態家族 兄貴の嫁さん」w)、「ファンシイダンス」以降はだいたい観ている。ま、寡作ということもあるが。特に「シコふんじゃった。」と「Shall we ダンス?」は大変面白かった。そこから10年以上の間隔を開けて作られた「それでもボクはやってない」は、期待が高すぎた分イマイチだった。なお、この映画の前作にあたる「ダンシング・チャップリン」はバレエの舞台の半ドキュメンタリーということと、上映館が少なかったということもあって観ていません。

■でまたこの映画も、前のめりすぎるくらいの期待感と、草刈民代×役所広司というところで変な既視感がないといいなあ、と思いつつ観た。結果、既視感こそなかったものの・・・。

■原作もので、話は大きくは2部構成になる。呼吸器科の女医(草刈民代)が主人公で、前半は草刈民代と、完治の見込みのない患者(役所広司)のラブストーリー的な構成。全然ベタベタしたようなものではないのだが。後半は役所の死後に安楽死関連で訴えられた草刈と、追及する検事(大沢たかお)との検察庁での密室劇、といったところか。

■フレームだけだと面白そうな話なのだけど、実際観てみるとなんとなく座りが悪いというか何というか。草刈民代が完璧な医師ではなく、問題を抱えてるというところを表現したかったのかも知れないが、頭の浅野忠信とのベッドシーンは必要か? 同世代の女性があんなナイスバディというのには感服したけど。

■それだけじゃなく、なんか全般的にちぐはぐで、周防監督がこの映画で何を言いたいのかがよく分からない。もちろんすべての映画にメッセージが必要とかは言わないけど、草刈民代と役所広司のラブストーリーにしたと監督は言っていたが、全般的にそれが貫かれてるとは言いがたいし、かと言って安楽死の問題を世に問うとしても中途半端。まあ、それが現実ということなのかも知れないけど。

■しかも検察庁のあとの最終的な結末は、映像ではなくテロップで説明してるというのはいかがなものかと。が、これは、そのあと原作本を読んだ後(立ち読みですすいません)、原作でないオリジナルの結末ということで納得。

■四の五の言いましたが、要は自分的には、周防監督にしては今回の作品の出来はガッカリ、どころかはなはだ不本意です。この調子だと次回作は観ないかも。

■酷評すいません。


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