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レ・ミゼラブル [映画]

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■12/23鑑賞@109シネマズ川崎。今年35本目で洋画15本目。3連休の中日だし話題作なので、上映の1時間前にチケットを買ったのだけど残席数はほんの僅か、と大変混んでいた。

■原作小説は我々の世代(アラフィフ)だと、小学校くらいに学校の図書室で読んだことのある人が推定5割くらいはいるのかと思うくらい有名。まあ「ああ無情」という邦題のほうが通りは良かったりするが。しかしこの映画は「ミュージカルの映画化」ということで、原作のクレジットにもヴィクトル・ユゴーの名前は出てこない。予めお断りしておくと、わたくしは「原作」のミュージカルは劇団四季版も含めて未見。そもそもミュージカル自体観たことがあるのは三谷幸喜「オケピ!」くらい。「オケピ!」もあくまで「三谷流ミュージカル」ということで、純粋なミュージカルとは言えないかも(面白かったけど)。

■尺は158分と長いけど、それを全く感じさせないくらいの展開だった。素の台詞がほとんどなく歌で展開するのもその一因か。映像も非常にスケール感があり、冒頭の船のシーンなんかCGかと思ったが大部分実写なんだとか。さすがにこのスケールでCGゼロというのは無理だと思うけど。

■元がミュージカルなだけに楽曲がすごくいい。確かにこの映画の原作はミュージカルであるべきだ、と思う。クライマックスシーンに流れる「民衆の歌」はもちろん、アン・ハサウェイ(ファンティーヌ)の「夢やぶれて」なんて号泣モノ。「ダークナイト ライジング」のキャットウーマンとは全くイメージが違う(当たり前だけど)。すごい女優さんだ。

■俳優の演技も素晴らしい。ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン)、ラッセル・クロウ(ジャベール警部)の男優陣は勿論のこと(どうでもいいけどこの二人オレより若いんだって。貫禄は倍以上だけど)、前述のアン・ハサウェイを始めとする女優陣が秀逸。アマンダ・セイフライド(コゼット)もいいんだけど、個人的に良かったのはエポニーヌ役のサマンサ・バークス。悲しい結末を迎える報われない女性の役なんだけど、一途ぶりが胸に痛い。

■以下ネタバレになるけど、だいたいみんな知ってる話なのでご容赦ください。ジャン・バルジャンは祝福のうちに死を迎え、コゼットとマリウス(エディ・レッドメイン)は結ばれるが、ジュベール警部は自分の進んできた道に懐疑を抱き自死、六月暴動に関わった若者たちは尽く殺されてしまう。つまり、ほとんどが救いのない話だ。でもエンディングで死を迎えたジャン・バルジャンに「民衆の歌」を高らかに歌う若者たちやフォンティーヌが蘇ってくるところは思わず泣いてしまった。死者を(映像上で)蘇らせるのは単なる演出かと思ったのだが、歌い続ける者達にマリウスやコゼットは入っていない。死者だけが歌う歌なのだ。そこまで考えると万感がこみ上げる。これは泣かずにはいられん。

■というわけで必見です。

■これで今年映画館で観た映画は35本。2回観たのが3本あるので、都合38回映画館に行った。今年はたぶんこれでオシマイ。結構当たり年だったような気がする。洋画は関係ないけど邦画は震災後の2011年に仕込んだ作品がかなり多いはずで、日本のエンタの底力を少し感じたような。

■7割ぐらいが映画関連(汗)のこのブログで年明けまで映画観ない、と言うことで今年の更新はこれが最後です。良いお年を。

■追記 on 2013/02/25。第85回アカデミー賞で、アン・ハサウェイが最優秀助演女優賞を受賞。まあ当然ですな。でも作品賞や主演男優賞も取っても良かったとは思うけど。

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