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おのれナポレオン@東京芸術劇場 [舞台]

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■4/7鑑賞@東京芸術劇場プレイハウス。昨年は演劇を1本(「生きちゃってどうすんだ」)観ただけなのに今年は既に3本目。一旦観だすと続いちゃうんだよな。6月にもKAAT(神奈川芸術劇場)でのチケット取ってるし(何を観るかは後日)。この舞台は正攻法でチケット取れなかったので、プレビュー公演は比較的当日券が出やすい、とのオフィシャルtwitterの情報を信じて、日曜日だし1年半振りくらいに池袋に突撃。東横線と副都心線直通の結果、東横線地下化にたくさん文句を垂れているわたくしだが、東横線沿線ではなくてその支線(多摩川線)沿いに住んでる身としては、渋谷で降りないで池袋から先下車は超便利と気づいた。最寄り駅から40数分で池袋に着くんだもの。ま、そう使う機会はないと思うけど。

■東京芸術劇場は、同じく三谷幸喜脚本演出の「ろくでなし啄木」以来だから2年ちょい振り。どうも以前のイメージと劇場が少し違うと思ったら、その間に改装してたそう。東京芸術劇場は結構古くからあるみたいだけど、改装後のイメージはすごく快適。同じく2年前に行った世田谷パブリックシアター(ここはフットプリントが小さく、三階席まであるのでちと高所恐怖症の人には向いてない)や、KAATなんかは最新型の劇場という気がする。例えば「ザ・スズナリ」みたいなところはそのまんまでいいんだろうが、繁華街にある「PARCO劇場」はそろそろ改装の時期じゃないかと。

■前置き長くて申し訳ありません。当日券は取れたけど立見でした。でもプレビュー公演ということもあり、メジャー演劇をたった3,000円で観れたのはかなりなお得感が。主演は野田秀樹。何でも自分の脚本・演出以外で役者として出るのはほぼ初めてとか。脇を固める役者陣も凄い。天海祐希、山本耕史、浅利陽介、今井朋彦、内野聖陽。ま、オレ的には(山本耕史以外は)皆様舞台では初見なのだがTVドラマなど存在感を発揮している面々。

■で、タイトルでも分かる通り、ナポレオン・ボナパルトが皇帝の座を失った後、セント・ヘレナ島に幽閉されて死に至るまでの話と、その20年後の話。ナポレオンの死因は「胃癌」「ヒ素による毒殺」他諸説があるけど(これは史実みたい)、このお話は「ヒ素による毒殺」ベースの話。でも安心しないでね。最後にどんでん返しがあるから。ミステリーでもあるのでこれ以上の詳細には触れません。

■三谷さんの脚本はまあいつも通り素晴らしいのだが、やはり役者陣の演技に腰を抜かした。野田秀樹、初めて生の演技を観たけどまさに怪物。この人が演ずれば、極端な話、例え三谷幸喜の脚本でなくてもメチャクチャ面白いに違いない。脇役も凄くて舞台慣れしてる役者さんばっかり。天海祐希はさすが元宝塚だし、三谷組常連の山本耕史も安定。今井朋彦っていう人はそれほど知らないけどちゃんと声が通っている。浅利陽介くんはこのキャストの中ではペーペーなので大道具も兼ねてたけど(笑)、意外とキーマン。そして内野聖陽。この人凄いわ。ほぼ同じ衣装で同一人物の20年前後を演じ分ける。山本耕史が9歳児の声色を使ったのも笑ったけど。

■三谷脚本にしてはエンジンの掛かりが遅く、笑いの比率が通常比10%減くらいだし、最後のオチが、「ああ、やっぱそうか」って言う感じでひねりが今ひとつないけど、面白いです。

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