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クラウド アトラス [映画]

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■4/6鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。川崎でやってないんで暴風雨の中わざわざ鴨居まで行った。バカですねええ。今年21本目で洋画10本目。この映画、前売り券は買ってあったのだが、上映時間が2時間50分(!)と長いのでどうしようかと観に行くのを迷っていたのだけど、結果行って大正解だった。理由は後述。

■ウォシャウスキー姉弟&トム・ティグウァのトリプル監督作。ウォシャウスキー姉弟で「え?」と思った人も多いと思うがオレもそうです。「マトリックス」シリーズで、ウォシャウスキー兄弟として有名だったものね。姉のラナ・ウォシャウスキーは元ローレンス・ウォシャウスキーで、もともと性同一性障害だったところ、近年性転換手術をして女性になったらしい。なんせ、「マトリックス」シリーズ以降の10年、彼らの作品(「マッハ Go! Go! Go!」のリメイク「スピードレーサー」とか)を観てなかったのでマジびっくりした。まあそんなこと、作品の出来には何の関係もないのでどうでもいい話なんだけど。

■前述した通り2時間50分の長尺だが、仕方ない部分もある。19世紀を起点として24世紀の未来にまで渡る500年の6つの物語がザッピングされる形で続いていくので、結果的にこれくらいの尺は必要。まあオレみたいにトイレが近い人種は事前準備が必要かとは思うが(笑)。ちなみに人生で映画館で観た映画で一番長かったのは、学生の頃観たデ・ニーロ主演の「1900年」です。5時間超。あれは上映中さすがに休憩があったけど。

■主演はトム・ハンクス。相手役的なところはハル・ベリー。ただややこしいのが、この6つの物語の全てにトム・ハンクスは出ていて、ハル・ベリーや他の登場人物も概ね複数回出演している。しかも毎回違う特殊メイクで。そして話はとくに事前の説明もないまま、いきなり各エピソードのザッピングで始まる。最初の頃は訳が分かんないが、時間が進むに連れてなんとなく話の全体像が分かるような(気になる)作りになっている。これはやはり、ザッピングの繋ぎが緻密に計算されているんだろうな。もちろん誰がどの役を演じているのかという混乱(特殊メイクも凄いので)は最後まで付きまとうが、これはエンドロールで謎解きがあるので途中で席を立たないほうがいい。

■冒頭に書いた通り当初敬遠気味だったのだが、話が終盤に向かうにあたり、ともすれば涙ぐみそうになる自分に気づいた。正直、この映画すごくいい。一大叙事詩とも言えるし、総合小説ならぬ総合映画というところか。「マトリックス」のような斬新なSF的演出を期待すると正直肩すかしだとは思うけど。是非、先入観抜きで観て欲しい。もう一回観たいのだけど、上映時間の長さのせいもあり一日の上映回数が少ない。かつ、残念ながら興収があまり良くなさそうなのでもうちょっとしたら上映終了になりそうな感じ(泣)。

■最後に、(主に)クローンのメイドを演じたペ・ドゥナがものすごくいい。彼女が主に出てくるのは「ネオ・ソウル」という、「ブレードランナー」におけるロサンゼルスのリトルトーキョーのパクリオマージュ的なところが舞台。正直、ペ・ドゥナのためだけに1,800円払ってもおかしくないくらいの価値はある。いやおかしいか。

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