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ぼっちゃん [映画]

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■映画も舞台も観続けるとなんか止まらなくなってくる。もちろんエンタなんだけど、物語に集中して観るとそれなりに疲弊する。あ、金銭的にも(特に舞台は)キツイですが(笑)。ということで前日に2本観たにも関わらず土曜、今度は単館上映の映画を2本観ることにした。で、最初はこの映画ということで、4/13鑑賞@渋谷ユーロスペース。今年24本目で邦画12本目。初めて行った映画館なので行って気づいたが、この後に観た「恋の渦」をやってるオーディトリウム渋谷と同じビルだった(笑)。

■大森立嗣監督は、知ってる人は知ってると思うが麿赤兒の長男、つまり大森南朋の兄貴。で大森南朋もプロデューサーに名を連ねている。この監督の映画は実は初見。いずれ有名な「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」「まほろ駅前多田便利軒」はレンタルで見てみようかなと。主演は水澤紳吾、って言っても大部分の人は知らないだろうし、オレも知りません。彼だけではなく他の俳優陣も全く知りません。こういう体験は久々、というか初めてかも知れない。

■もともと観る気はなかったのだけど、友人のNちゃんに「面白そうですよね」と言われたのがきっかけ。この映画は2008年の秋葉原無差別殺人事件をモチーフにしているとのことだけど、ストーリーは完全オリジナルだと思う。設定を借りているだけかな。現実で主人公が長野県佐久市に住んでたって事実はない。佐久市は友人が住んでるので興味はあるけど行ったことないし。

■ただただ不器用な主人公(梶くん)とその友人(田中くん)。二人とも製造業の派遣社員なのだが、周り(同じ派遣社員の同僚)からも低く見られがち。嫌な言い方だけど「蟻の巣ロジック」というのが機能している。このへんまでは現実事件の借景なんだろうが、彼らをいじめる同僚が実は殺人鬼って、いやそれはリアルではないでしょ。それと梶くんはモテない男だけどそれ以前に性格が死ぬほど悪い。劇中の事件のほとんどは梶くんに起因している。映画の登場人物にこれだけムカついたのは初めてかも。

■違和感感じつつ登場人物のやり取りに妙に笑ってしまったりして話は進む。あくまでフィクションなので、梶くんが秋葉原殺人事件に到ったかどうかは分からない。好きじゃないけど妙にいらつく映画というか。大森監督の他の映画もちと観たくなった次第。

■劇伴はジャズのアドリブプレイ的な音。キビシイ内容にマッチしてるが、担当は大友良英。今やってるNHKの朝ドラ「あまちゃん」の軽快なスカ的音楽をやってるのと同じ人とは信じがたい。ツイッター見てたら「同じ、『ちゃん』ドラマをやってる」という書き込み。誰がうまいこと言えと(笑)。

■終了後監督と主演キャストのトークショー。こういうインチメイトな雰囲気は好きだ。観客のやり取りで、大森監督は印象は観客に任せてると言った。そうなんだろうな。しかし観客がかなり若いのにビックリ。秋葉原事件の時に中学生だったって・・・オレ40過ぎてたんだけど。でも(一部のマニアだけという気もするけど)若い人が、特にこんな映画を観に来てるというのは大変喜ばしい。


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