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あまちゃん:特別篇@2013紅白歌合戦 [ドラマ]

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■もう「あまちゃん」関連のエントリは止めようと思ってたのだけど、新しいコンテンツが出てきたら致し方ない。これで終わりにしたいとは思うし、近い将来の続編はないと思うのでこれで一応終わりです。

■本編終了後から、続編やスペシャル、スピンオフの期待は高まってたし、主演の能年玲奈やNHKの経営陣の希望もあった。しかし脚本の宮藤官九郎が「終わり」と明言してることもありその可能性は低く、せめて年末の紅白で何か、っていうのがたぶん発端だったんだと思う。

■以下全部メディアの報道とオレの憶測ね。「あまちゃん」効果で売れっ子になってしまった各出演者のスケジュールの調整がメチャクチャ厳しく、直前まで企画は発表されない状態になってしまった。唯一、能年玲奈が紅白PR大使になると発表されただけ。

■こっから先がNHKスタッフの底力。直近になって「あまちゃん:特別篇」が紅白の中で演じられることが明らかになり、能年玲奈やGMT、アメ横女学園が「暦の上ではディセンバー」を歌うことが発表された。それ以外の詳細については、NHKの公式発表は依然ないまま。

■結果、ご覧になった方はご存知の通り、本編の続編+ライブという構成の、第157回「おら、紅白に出るだ」という、ほぼ15分(ちゃんと計ったわけじゃないけど)のコーナー構成になった。

■「あまちゃん」に頼り過ぎとか視聴率狙いとか、そういうノイズはいろいろあるようだけど、そんなことは全くどうでもいい。面白かったし感動したしまたちょっと泣いたもの。今までの紅白の枠内の寸劇で面白かったことなんて今まで皆無だったし、ヘタな紙芝居見てる感じだったでしょ?

■以下は邪推。最近のTV番組の視聴率は「AKBグループ」「EXILE」「ジャニーズ」に頼らざるを得ないのが現状だけど、「あまちゃん」についてはほぼ頼ってない。まあ、エッセンスとかで頼ったところは多少あると思うけど、出演者についてはゼロだ。なので、紅白の「あまちゃん:特別篇」は、NHKのスタッフの、オリジナルのコンテンツでもここまで出来るんだ、っていう意思の表示かも、と思った。

■でも、クドカン自らこのコーナーの脚本を手がけ、演出陣もそれにフルで応えた。ライブのシーン、能年玲奈+橋本愛→小泉今日子→薬師丸ひろ子の「潮騒のメモリー」リレーは泣けたし。キャストもほぼフルで。特筆すべきは、GMTのメンバー(松岡茉優、大野いと、山下リオ、蔵下穂波)。能年玲奈+橋本愛は言うまでもないけど、みんなアイドルではなくて女優が本業なのに、紅白という大舞台でもまったく臆することなく堂々と歌って踊ってた。すごい舞台度胸。

■そして、小泉今日子と薬師丸ひろ子は、当日訃報が伝わった大滝詠一さんチルドレンであり、オマージュにも取れなくはない。小泉今日子は「快盗ルビィ」、薬師丸ひろ子は「探偵物語」「すこしだけやさしく」。薬師丸ひろ子は歌いながら涙目のようにも見えた。それは大滝詠一さんへの涙だったのかどうか、は分からないけど。

■劇伴担当の大友良英さんのブログに一番詳細な話が書かれてます。

■最後に。本編の中では、東京に行くこともアイドルになることも叶わなかったユイちゃん(橋本愛)が、この特別編で東京に来れて紅白の舞台に立てた(メタフィクションだね)ということは、クドカンと演出陣が未だ続編を待ち焦がれる視聴者に対する強烈なメッセージだと思う。

■「おしまい。このあとは絶対にない」っていうね。でも、この画には敵わねえ。

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