SSブログ

【地域・時代限定】目黒でよく行った飲食店(1986ー1996) [グルメ]

■備忘録です。そして、今あるいい店紹介のエントリではありません。だいたい2〜30年前の話なので、現存する店もありますが今は閉店した店もあり、かつチェーン店もあります。繰り返しますが備忘録で、当時の目黒はこんなもんだったと感じていただけることの一助になればと。なお、古い話でもあるので、写真はほとんどネットからの借り物です。ご容赦ください。

■栗の木(閉店)

150x150_square_1592521.jpg

いちばん思い入れのある店。和食の居酒屋さんなのだが、最初は当時いた会社の先輩に連れられてランチに行った。焼き魚(基本的に)+小鉢+ご飯+味噌汁というシンプルなランチで、当初価格は900円くらいだったか。消費税導入時に値上げして1000円になった。しかし素材がいいのかもの凄く美味しく、なんか癒やしにもなった(日本人には和食って癒やし効果があると思う)。
それからしばらくして夜も行くようになったのだが、最高の素材とあっさり目の味付けだからもちろん満足。値段は、昼と比べるとあってないようなもの。貧乏な若者(当時のオレ)が会計してもらうとリーズナブルだったが、会社のお偉いさんは同じものを食べてもそこそこ取られたらしい。
そう、ここは当時勤めていた目黒にあった会社のお偉いさんも結構来るというカオスな場でもあったので、会社を辞めた後も時折行くとその会社の役員に出くわしたりとか(で、「お前、今何やってんだ?」とか必ず訊かれる)では多少気疲れする場所でもあった。
その後目黒の店を閉めてつくし野に移転したが、これまた当時いた会社が中央林間に事業所があって、ほぼ週一くらいで行ってたので、帰りは直帰にしてここで飲んで帰ったのであった。すいません。ママさんが高齢ということもあり、2012年7月末に閉店。残念至極である。なお、最後の方の値段は歳相応のものでした。
写真は移転後のもの。当時はスマホもデジカメもなかったものでやむなし。

■叙々苑 目黒店

P1090183.jpg

28年前に新入社員で行った頃からあり、そして未だにあるという、中級チェーン系焼肉店では最強とも言える店。もちろん当初の頃から何回かリフォームはしてると思うが、妙に昭和っぽい内装が、あの「游玄亭」と同じチェーンなのか?と疑ってしまう。まあ、その10年後くらいに六本木の叙々苑本店に行った時も印象はあまり変わらなかったけど。とは言いながらも夜はそこそこ高かったので、利用したのはほとんど昼。いちばん安いBランチは当時1000円だったが、キムチにサラダにナムルにスープ、そしてカルビとボリュームは素晴らしかった。まあ「カルビ」と呼ばれてる肉は端肉を集めて四角いブロックにしたような感じで(あくまで食感です。事実は知りません)味覚的にはイマイチだったのだが、肉を食べて腹一杯になりたいという若者にはちょうど良かったかも。当時は「牛角」もまだなかったし。
昨年くらいに目黒に行く用があり、久々にランチで寄ったが、肉質は良くなったが価格は上がり、そして全体のボリュームが少なくなっていた。安い焼肉屋もたくさんあるということで、セグメンテーションされてるのか。ま、いちばんビックリしたのは女子高生が二人で焼肉ランチをしてたということ。なんだか隔世の感が。

■タパス&タパス 目黒店

IMGP0003-51bec.jpg

当時いた会社の隣の久米ビル(現存)の地下にあるパスタのチェーン店。おそらく25年前くらいからあったのではないか。今や繁華街の至る所にある同店だが、当時は知名度も低く、会社の隣にあるのでランチに便利、ということで行き始めたかと。
この店の人気メニュー「タパス風スパゲティ」はまだあるし一番人気らしいが、当時一番好きだったのは「ニンニクとベーコンと青じそのペペロンチーノ」だった。今は別のペペロンチーノのメニューはあるが、このメニューはもうない。あまりに美味しくて、ペペロンチーノというシンプルなメニューだったので、家でも何回か自作してみたが、さすがに同じような味には仕上がらなかった。
目黒店は健在だけど日常の行動範囲にはないので、最近は数ヶ月に1回、蒲田の店舗に行っている。結局ハマった訳です(笑)。

■ホップワン(閉店)

20120531_2888149.jpg

ここも新入社員の頃からあった店だが、残念ながら2013年の5月末で閉店。この店もほぼランチでしか来たことがない。ざっくり言うと看板の通り「昔ながらの洋食屋」という感じでした。ハンバーグやらカレーやら、洋食はひと通りあるし何でも美味しい。最後の頃はやってたかどうか不明だけど、カウンター席に座るとライス大盛り無料というサービスもあった。一番人気があったのはフライ系なのだが、カリッと揚がってサクサク。ただサクサクし過ぎて食後口内が傷ついてるところに毎度気づくのはご愛嬌。

■目黒一茶庵(閉店)

990314meguro9.gif

正直、ここは他の店ほど多くは来ていない。理由はあまりに混みすぎてて、昼休みの終了時間に間に合わなかったからである。目黒駅東口に、なぜこんなところに?と驚く古い民家(古民家とまでは言えなかった)があり、確か1階と2階が店舗だったような。
当時は今ほど蕎麦に興味があったわけでもないのだが、今考えると確かに一茶庵系の味だったかも。麺がすごく上品で、つゆはそれほど濃くなかったような。若者には物足りない量ではあったけど、初めて蕎麦の美味しさを教えてくれた店のような気がする。残念ながら2001年頃閉店。建屋も跡形もない。

■かつ壱

9c4b767ed4dbad1abf8ddbbc9187eee3.jpg

ここも久米ビル地下の店でもちろん健在。昼も夜も行ったけど、だいたい昼かな。ランチの「ソースかつ丼」が大好き過ぎて困った。「ソースかつ丼」なるものを食べたのはここが生まれて初めて(西日本の人間だからね)。丼のご飯の上に海苔が敷いてあり、その上に千切りキャベツ。そしてその上にソースに浸した一口ヒレかつが4〜5個。ウマすぎて泣けて、今に至るまで普通の卵とじのかつ丼はあまり食べないようになってしまった。でも、以前富山で食べたソースかつ丼はイマイチだったが。
夜は先輩のHさんがここを好きで時々付き合った。Hさんのカラミに根気よく付き合ってくれた当時のマスターは、聞いた話だと今は独立して新橋でお店をやってるらしい。一度行こうと思いつつまだ行けてない。

■喜泉

10938479.jpg

この店も目黒駅東口近くの雑居ビルのB1にある。ここはランチでもお世話になったし、夜は(数年に1回くらいだけど)未だにお世話になってる。
実はここもフライ中心の店で、20代のオレはどんだけ揚げ物や肉が好きだったんだろうという暗澹たる気持ちになるが、たいがいの20代はまあそんなもんだろうということにしといてくれ。魚や鶏のフライがさくさくしてて大変美味しい。
ここは昔からご夫婦二人でやっておられて、まだまだご健在なのは嬉しい限り。人柄も良くて、我々はたいてい座敷で飲むんだけど、カウンター席では昔の同期女子とかなりの確率で会うのがいとおかし。あんた家この近所じゃねえだろ(笑)。
いい店なので続いて欲しいな。

■ロージス(閉店。目黒店は)

320x320_rect_15825490.jpg

もう、何の写真だかよく分からないところは謝るが、ここも目黒駅近くの雑居ビルの4Fなので、全体写真は当時オレがスマホを持っていても撮るのは難しいっていう感じです。一応この店も複数店舗あるみたいでだけど、チェーン店と言うほどではないと思う。
基本的にはランチで使いましたね。例外はオレと元同僚のI君が同じ会社に転職した時に、古巣のメンバーがこの店でお祝いしてくれたことぐらいかな。ありがとうございました。
でここのパスタですが、たらこ・しめじ・ウニ・納豆とかのコンポーネントがやたら多くて、大部分組み合わせ自由というフリーダムなところが大変よいです。しかもランチサラダは100円(当時:最近行ってないので要確認)でドレッシングが激ウマ!量は少ないけど、ダブル(200円)トリプル(300円)もオーダーできたので良かった。現状では必ずしも安くはないと思うけど、頑張って欲しい店のひとつです。
しかしこの店に、当時オレが担当してた「Laser Juke」(ジュークボックスのビデオ版)のテストマーケティングのために、当時の後輩のS君が交渉して設置させてもらったのには感激した。ま、あまり合致したロケーションではなかったんだけど。

■とんき

423289_343982815623668_876086806_n.jpg

最後だけオレが撮った写真で弁解するつもりはありませんが。いろんな評価はあるけれど、東京のとんかつ屋さんでオレが現時点で一番美味しいと思ってる店です。オレが目黒にいた当時は、現在の店と、あと東口のロータリーにも支店があったけど、支店のほうは今はないです。
白木の磨かれたカウンターと、職人さんのいい意味でシステマティックな動作。カウンターでの待ち時間は正直長いけど、そういうのを見てるとまったく飽きません。
かつは肉と衣が離れるのがダメという方もいると思うけど、ワタクシ的には気にならない。香ばしい衣とジューシーな肉、たまんないです。まあ最近は若干当たり外れはあるけど、従業員の方のホスピタリティの高さも素晴らしいと思う。だからオレはこの店を出る時はほとんど幸せな気持ちです。

■以上です。現存の店について、店舗のHPとかへのリンクは敢えて貼りませんでしたが、「食べログ」とかのサイトに現存するすべてのお店の記載がありましたので、探して行かれる分には特に困難はないと思います。なお、四の五の勝手に書きましたので、もし感情を害された方がいらっしゃったらお詫びします。ただ、目黒区と品川区(目黒駅は品川区です)に関連がある方には読んで欲しいですね。街を育てるというのは、行政にももちろん責任は大ですが、市民がやれることも多いと思います。

■そういうことをしていかないと、今疎外状態にある地方都市のように、東京都の区市がそうならないという保証はどこにもない訳ですから。


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

kiareko

目黒白金育ちの31歳です。一茶庵のことを池波正太郎の本で読んで、気になって調べていてこの記事にたどり着きました。
地元だけに、馴染みのある店や場所も多く、史料として貴重な記事を書いてくださったことに感謝しております。ありがとうございます。
by kiareko (2020-03-21 11:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

ちりとてちんLIFE! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。