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キカイダーREBOOT [映画]

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■今年26本目の邦画11本目。2014/5/31鑑賞@TOHOシネマズ川崎。昔の日本のアニメや特撮のリメイク映画はぱっとしないものが多いのだけど、キカイダーとなれば話は別。問答無用で観に行くしかねえ。

■この特撮ドラマが放送されていた当時、オレは小学3年位だったのだけど、子供向けとは思えないダークな設定にシビレました。原作は石ノ森章太郎(ピンと来ないので、以下石森章太郎)の漫画ということになっているが、この当時の特撮ドラマというのは企画が立ってコンセプトが決まった後、漫画と特撮ドラマが同時進行で進むというパターンが結構多かったらしい。なので、キカイダーに関しては漫画と特撮ドラマではかなり異なった結末になっている。この映画は正確には、特撮ドラマ版のリメイクというのが正しいだろう。ドラマ版からしばらくして原作漫画を読んだのだけれど、これはこれで哲学的とも言える結末の物凄い漫画です。紙の本の入手は困難だろうが、Kindle版は出ているので興味を持たれた方はそちらを。

■昔からのファンの方(それ以外観てるのか?)には蛇足だと思うけど、映画版のあらすじを少し。光明寺博士(長嶋一茂)によって開発されたアンドロイド、キカイダー/ジロー(入江甚儀)は軍事利用を避けるため良心回路(原作漫画での愛称はジェミニィ)を埋め込まれ、そのために光明寺の同僚、ギルバート・神崎/プロフェッサー・ギル(鶴見辰吾)の作ったアンドロイド、マリ(高橋メアリージュン)との格闘でも良心回路ゆえの反応の遅さで圧倒される。

■しかし、実は軍事利用を目的としたARK(のちにDARK:笑)プロジェクトの責任者、椿谷防衛大臣(中村育二)の企みに気づくのと前後して、光明寺は才能を妬んだギルによって謀殺されてしまう。直前に光明寺はジローに、娘のミツコ(佐津川愛美)と弟のマサルを守る任務を与える。

■あらすじ長くてすいません。以降は書かないので。当然その後、オレが日本の特撮史上最強の敵役だと思っているハカイダーももちろん出てくるし、ジローはやっぱりギターを背負ってる。但しアコギからエレキに変更。でもあの哀愁のメロディは健在。必殺技の「電磁エンド」も凄くシブイ形で健在。残念なのはジローがサイドカーに全く乗ってないことかな。でも、石森章太郎のプロダクトデザインってやっぱ凄い。キカイダー・ハカイダーともに現代的なデザインに生まれ変わってはいるしカッコいいけど、オリジナルのデザインがあってナンボである。この映画版では、ハカイダーの頭頂部の脳みそがちょっとリアリティがなかったところが残念。

■正直不安半分で観てたのだけど、結構いい出来だったと思う。予算の関係ももちろんあるのだろうけどVFXは抑え気味にして、メインは人間同士、もしくはスーツアクター同士のリアル格闘にしたのは迫力があった。特に主演の入江甚儀とマリ役の高橋メアリージュンのアクションは凄かったな。この二人、実は『闇金ウシジマくん』つながりでもある。入江甚儀はドラマ版で、高橋メアリージュンは映画版という薄いつながりだけど。高橋メアリージュンはオレ的にはこの2作で急に注目の女優さんになった。ま、どちらも極端な役なので次作で見極めようかな。ただ、予算の都合かも知れないけど、格闘シーンのセットがかなりプアだったのが残念。

■エンディングは次作を期待させるような形だったけど、公開週で興収ベスト10に入ってなかったので難しいかも。でも、キカイダー好きの同世代にはお勧めする。

■しかし、光明寺博士が長嶋一茂っていうのは・・・ないよね。

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