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『県庁おもてなし課』『図書館戦争』 [映画]

■どちらも有川浩さん原作で、昨年公開の映画なのだが見逃していた、っていうより劇場で観る気がなかったということか。WOWOWでの鑑賞なので本数カウント対象外。

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■一本目。『県庁おもてなし課』もちろん有川浩さん(かなりの人は知ってると思うが、女性)原作の同名小説の映画化。有川さんの映像化作品は、ドラマ『フリーター、家を買う』『空飛ぶ広報室』、そして映画『阪急電車〜15分の奇跡』は劇場で観た。観た当時は映画の感想をブログにUPするという習慣がなかったし、その後で取り上げるほどの映画でもなかったのでログはありません。出来は悪くないとは思ったけど、女性が女性を憎むという構造が男のオレには受け入れられなかったのだろうか。この方の作品の映像化って、まあハズレがない。映像化しやすいイメージで書かれてるからなんだろうか。

■しかし、この人の小説は申し訳ないがまったく読んだことがない。同じく映像化が多い作家として湊かなえさんがあるけど、こちらもゼロ。自分では理由がよく分からない。

■有川浩さんの小説も読んでないのにエラそうなことを言うと、一般の人には知り得ない舞台を綿密に取材してリアリティを持たせつつ、ラブコメでまとめる方という印象が。頷けるところもあります。リアリティと恋愛のモチベーションって、物語として要求されることは結構ある。

■映画の話。舞台は高知県庁。隣の愛媛県出身のオレは分かるけど、ともかく被災地域だけじゃなくて近年地方経済は疲弊してるのです。県庁のおもてなし課の職員・掛水(錦戸亮)が契約社員の多紀(堀北真希)と協力して街おこしに尽力するという話。

■ご想像通り、話はベタベタです。言い方悪いけど観光映画だよね。この映画観て高知に行きたくなる人は少なくないと思う。話はベタだけどやはり堀北真希は可愛すぎる。あと、高良健吾が出てくると映像が急に締まる。こういう若手俳優他にはそうそういないかなとも。

■感想としては、まあ普通に面白いけど映画館で観るほどでは、という感じ。

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■二本目。『図書館戦争』。主演は岡田准一と榮倉奈々。

■パラレルワールドの近未来。「メディア良化法」なる表現の自由を規制する法律と、それに対応しての有害図書の検閲・廃棄を武力で行うことに対して、「図書館法」が成立しそれに伴い「図書隊」という専守防衛の部隊が設立される。図書隊で戦う教官堂上(岡田准一)と新入隊員の笠原(榮倉奈々)の話。

■何を模した話かというのはまあ分かる。公権力による表現の自由の弾圧に対する不快感と、専守防衛である部隊の理不尽さ。有川浩さんは著書に『空飛ぶ広報室』があるのでも分かる通り、結構なミリタリーマニアらしい。なので図書隊=自衛隊と捉えると分かりやすい。

■しかし図書館の自由を守るために戦闘が行われるとかが結構ぶっ飛んだ設定で、ちとオレみたいな人種にはついて行きかねる。とは言うものの戦闘シーンの迫力は凄く(自衛隊が撮影協力)、ジャニーズでは随一の身体能力の高さを誇る岡田准一のアクションシーンも凄い。

■でもこれもラブコメにしてしまってるのは凄いな。そこそこ面白くはあるのだが。

■以上、映画館で観てないというのも理由のひとつなのだが、そこそこ面白くはあった。ふと思ったが、じゃあなぜオレは『ホットロード』がこんなに嫌いなのか。つらつら考えると、パラパラ立ち読みした原作が好きじゃなかったというのも大きな理由かも。原作者の要請で、セリフはほぼ原作通りだったようだ。そりゃダメになるわな。言葉が死んでるもの。


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