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ゴーン・ガール [映画]

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■2014/12/13鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年69本目の洋画34本目。

■この日ももちろん一ヶ月フリーパスで。でも、それとは関係なくとても観たい映画だった。だって『セブン』『ファイト・クラブ』『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』(続編いつだよ)の人だよ。老境の大巨匠の風格があるけど、実はオレより1歳上なだけだった。げ。

■フィンチャー監督の作風として、後味がすっきりしないし、作品によっては『セブン』みたいに最悪な後味の作品もある。おかげで十数年前、とある女性を『ファイト・クラブ』の鑑賞に誘った際、「『セブン』の監督でしょ?あんな後味悪い映画を観るのはもういや」と断られた残念な記憶がある。いや、映画が嫌いだったのかオレと行きたくなかったのかのどちらかは分かりませんがね(泣)。

■という訳で今回もある程度予期してたんだけど、なんせ主演がちょい前に観た『ランナーランナー』でゲスな悪役を演じてた勉、いやベン・アフレックである。前のエントリにも書いたけど変幻自在な俳優で、監督・主演を務めた『アルゴ』ではアカデミー作品賞まで取ってしまったという才人。これは観ないわけにはいかない。バッドエンドがあまり好きでないオレとしてもです。

■ニック・ダン(ベン・アフレック)と妻のエイミー(ロザムンド・パイク)は数年前にニックの母の介護のためNYからミズーリ州に帰ってくる。ニックの母は末期がんで亡くなるが、その後、結婚記念日にエイミーの居場所が分からなくなる。

■しかしこの設定、今すぐ邦画用に翻案してもすぐ映画作れそう。NYからミズーリ州へのUターンを東京から例えば秋田とかにして(秋田に他意はありません。単なる例え)、地方に馴染めない妻とか親の介護、認知症で老人ホームに入っている父親がいて、おまけにこの夫婦は無職。今の日本の中高年が抱える問題にあまりに似すぎていてヒリヒリする。

■ニックはエイミーを探すためにTVのインタビューを受けたりとかの活動をするが、自宅にエイミーの血痕が残るなどの物的証拠もあり、ニックにエイミー殺害の嫌疑が掛けられる。しかもニックは若い女と浮気をしていたということも発覚し、ますます追い詰められていく。

■ここから話は意外な展開を見せるのだけど、この映画、ネタバレしてしまうと面白さは半減するので、当然以降は書きません。しかし、ベン・アフレックは『ランナーランナー』と別の意味でのクズ男を熱演している。ゴタクを並べてまともな仕事もせず、酒と女に逃げる。最初はイライラするくらいイヤな奴だったのだが、話の中盤以降ニックがどんどん気の毒になっていくのが面白い。ロザムンド・パイク、この人が出てる映画って初めて観たのだけど(と思ったら、『プライドと偏見』にキーラ・ナイトレイの姉役で出てたらしい。記憶に無いけど)いや凄いわ。これでアカデミー主演女優賞獲ってもおかしくないね。

■非常に面白い映画でしたが、やはりフィンチャー監督作らしく素晴らしく後味の悪い怖い映画でした。鑑賞後会話が極端に少なくなることうけあいなので、カップルで行くのはお勧めしません。でも、映画自体はお勧め。


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