フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ [映画]
■2015/2/14鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年11本目の洋画6本目。予告編の投入量がハンパなかったのと、エロシーンが大量にあるという話なので観てみた。スケベなので。
■もともとはE・L・ジェイムズというイギリス人女性の同名ネット小説が原作で、世界で一億部も売れたとか。ホントかよ。ちなみにタイトルは原題そのままで、GREYはこの映画の主人公のひとりのグレイ(ジェイミー・ドーナン)なので、直訳すると一般的には「グレイの50の影」と取れるんだけど、同じ台詞が出てきた時の字幕では、「SHADES」が「顔」と訳されてた。まあそう取れなくもない。
■原作小説は読んでないし読む気もないのだけど、イギリス人作家なのになぜかアメリカのシアトルが舞台になっている。そこでIT企業の若き社長で富豪のグレイ(ジェイミー・ドーナン)に、友達の代理で学生新聞の取材に訪れた女子大生アナ(ダコタ・ジョンソン)と出会い関係を作っていくという話。
■しかしグレイは幼少時に母の友人に性的関係を強いられたトラウマから、SMの関係でSとしてしか愛情を示せない男だった。しかしアナは純粋にグレイに惹かれていて、グレイの無理な要求を受け入れるようになっていく。
■この映画にはかなりがっかりした。まず話の筋にリアリティがないこと。ネット小説(日本でいうとケータイ小説か?)が原作なので仕方ないかもしれないが、グレイが仕事しているシーンが極めて短いし、女子大生と大企業のCEOが出会うって、ねえ。
■あと、グレイの変態ぶりはよく分かるのだけど、その遠因が少年の頃に母の友人に犯されて関係を持ってしまったとかが、かなり薄っぺらい。制作スタッフに本当の変態がたぶんいないのだろう。理由付けのエピソードばかりで、変態ならではの情念をまったく感じない。ま、オレも残念ながら基本的には変態でないのであまり自信はないけど。変態映画なら、日本のスタッフで作ったほうがもっと説得力のあるものができたと思う。
■あと、これは本編の制作陣には関係ないのだけど、日本公開版でのボカシの酷さ。10年前のAVでもやってないだろうというくらいの酷いボカシと黒い円。この映画は内容的にはR18+なんだけど、それを今作の公開基準のR15+に落とすためにやってたのかな。なんか本末転倒。
■アメリカでは「マミー・ポルノ」、日本では「エロマンス」(エロ+ロマンスだって。絶対定着しねーよ)の惹句を作ったみたいだけど、まあそううまくはいかない。
■日本では初週の興収5位らしいので、ああそうかと思ったけど、アメリカ(時差を別にして同時公開)では1位だったらしい。なんだかな。でも同じ週の日本の興収1位が『テラスハウス』って、アメリカのことは言えません。
2015-02-20 19:51
nice!(1)
コメント(2)
トラックバック(0)
この作品はみなさまの感想を読んでいるだけでお腹いっぱいです~
しかも原作が3部作なので、映画も3部作らしいですね。
二人がどうなるかはちょっと気になります☆
by non_0101 (2015-02-23 00:26)
non_0101さん、こんにちは。
確かにあまりお勧めしません(笑)。
by sochi (2015-02-23 22:08)