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結びの庭@本多劇場 [舞台]

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■2015/3/7観劇@本多劇場。もちろん今年初観劇。昨年も一本(『紫式部ダイアリー』)しか観なかった薄い演劇ファンでございます。そんなにたくさん舞台を観てる訳ではないのだけど、演劇はTV放送ではなくて生で観るのは全然違うと思っている。ま、そもそも演劇のTV放送ってNHKのEテレ・BSかWOWOWくらいしかないからね。TVやDVDで舞台を見るのもそれなりにいいけど、やはりライブ感的にはリアルで観たほうがいいと思うわけです。音楽で言うと、CD(もしくはレコード)とライブの印象の違いと言うことかな。それを享受できない地域の人がいるのは残念ではありますが。

■脚本・演出は岩松了。岩松了さんの舞台は、一昨年横浜KAATで『不道徳教室』を観て以来。一般的には脇役の俳優としての印象が強い岩松さんだと思うが(例:『のだめカンタービレ』ののだめの父親役)劇作家が本業なんですね。昔観て嗚咽した映画、竹中直人監督『東京日和』の脚本担当だったし。岩松さんの名前を認識したのはこの時が最初だったかも。役者陣は知ってる人ばかり。宮藤官九郎、麻生久美子、太賀、安東玉恵、そして岩松了。TVや映画での演技は知ってるが、舞台での演技は岩松了以外は初見です。

■舞台は映画と違って、たくさんの人が観るわけではないし予備知識もさほど広まらない。なので、毎度のことながら野暮を承知であらすじを説明させていただく。弁護士の水島慎一郎(クドカン)は、殺人事件の被疑者の来宮瞳子(麻生久美子)の弁護を担当し無罪を勝ち取ったのがきっかけで、財閥の令嬢である瞳子と結婚する。結婚後一年、水島家の周りに末次(岩松了)という謎の男が現れ、平穏を装っていた一家の生活が揺らぎはじめる。

■以降はミステリ的な要素もあるので書けません。このあらすじだと重い話、と取る人が多いと思うけど、重い話ながら随所に笑いが挟み込まれるという、岩松作品ならではのシュールさ。『不道徳教室』もそうだったし。クドカンは役者のあて書きをするというのは知られた話だが、岩松さんもそうなのかと思うくらいキャストが役にハマっている。まあクドカンの弁護士はどうかとも思ったが(でも以前ドラマで弁護士役やってたな)意外とぴったりで、麻生久美子も、お手伝いさんの安藤玉恵も、水島の助手の太賀もみんなピッタリ。

■ネタバレはしないけど、前半部分の夫婦の会話がなんであんなにピリピリしていたのかが、結末を知って腑に落ちた。そして岩松了脚本なので、分かりやすいものではなく、またもやなんとなくモヤモヤする結末になっております。

■好きな人にはハマると思いますよ。クドカン脚本作のテイストを期待して行くと違うと思うけど。岩松さんの舞台なので当たり前ですが。

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