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不倫探偵〜最期の過ち〜@本多劇場 [舞台]

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■2015/5/31鑑賞@本多劇場。今年二本目の舞台。観た理由は、3月に同じ本多劇場で『結びの庭』を観た時に貰ったチラシの中にこの作品が入っていて、読んで面白そうだと思ったので。まずタイトルがバカバカしいし、キャストも魅力的だし。

■この舞台、「日本総合悲劇協会」プレゼンツという話だけど、大人計画で客演を迎えてやる舞台のプロジェクト名らしい。久々らしいが。以前オレが観た松尾スズキの一人舞台『生きちゃってどうすんだ』と同じく、松尾スズキと漫画家の天久聖一との共同脚本・演出。キャストは長くなるが全員書く。主演の松尾スズキに、片桐はいり、二階堂ふみ、伊勢志摩、皆川猿時、村杉蝉之介、近藤公園、平岩紙というキャスト。大人計画の舞台はさほど観てないのになんか既視感あるなあと思ったら、今年4月公開の松尾監督の映画『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』とキャストがほぼ被ってる、平岩紙以外。大人計画の役者さんは当たり前だけど、客演の片桐はいりと二階堂ふみまで。まあ、二階堂ふみは『ジヌよさらば』の撮影時に、松尾スズキに「舞台に出してください!」と直訴した結果こうなったらしいけど。

■ま、ストーリーもかなりふざけてます。連続殺人犯で死刑に処された罪一郎の息子、罪十郎(松尾)は元刑事だが今は私立探偵をしている。十郎には特異な性癖があり、不倫でなければ恋愛できない。なので付いた通称が「不倫探偵」(笑)。夫の浮気調査で訪ねてきた人妻・麻里(平岩紙)ともそういう関係になってしまったところ、翌朝、元同僚の赤星乱(片桐はいり)が訪れ、麻里の夫が隣室で首なし死体で発見されたことが知らされる。犯人は誰か?

■確かにミステリー調の作品ではあるのでネタバレは避けますが、まあ徹頭徹尾ふざけてます。TVコントのような演出も多いし、十郎は読書好きで「百田尚樹の『殉愛』と『殉愛の真実』をこれから読もうと思ってたのに!」というヤバめの時事ネタも多数。ミステリーなのできちんとオチは用意されているけど、ストーリーなんてどうでもいい、というくらい役者陣の熱演が素晴らしい。さすが大人計画。村杉蝉之介や平岩紙の、ドラマだけでは分からない演技力をしかと堪能しました。二階堂ふみも頑張ってたけど、この百戦錬磨の俳優陣の前では少し影が薄くなったかも。でも若いので、これから頑張ってください。あと、松尾スズキがズラとドーランのせいか、男前に見えたのは面白かったな。

■面白い舞台なのでお勧めです。東京は6/28まで。大阪公演もあるようです。前売りは完売みたいだけど、時間とガッツがあれば当日券は取れるかもしれないのでぜひ。だったらもっと早くブログに書けよという話ですが、大変申し訳ございません。


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