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海街diary [映画]

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■6/13鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年39本目の邦画20本目。実は是枝裕和監督の作品はオレとあまり相性が良くない。それについては前作『そして父になる』のエントリでも書いた。でも、綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆・広瀬すずの四姉妹の話となると、観に行かないわけにはいかないでないか。

■追記してたら結構な長文になってしまった。ご容赦ください。

■原作は吉田秋生の同名漫画。最近ご無沙汰だが、学生の頃『夢見る頃を過ぎても』や『河よりも長くゆるやかに』を夢中で読んでいた。『吉祥天女』や『BANANA FISH』などのハード系のヒット作もあるけど、オレは前者の叙情的な作品群の方が好き。今作も未読だけどその系統なのかな。そのうち読んでみたい。この他に『櫻の園』など、映像化された作品が多い漫画家さんです。

■15年前に出奔した父、そしてその後再婚して家を出て行った母(大竹しのぶ)。残された三姉妹、長女・幸(綾瀬はるか)、次女・佳乃(長澤まさみ)、三女・千佳(夏帆)は鎌倉の古い民家で暮らしている。そこに父が亡くなったとの報せが届き、三姉妹は葬儀に出席するため山形に訪れるが、そこで異母妹のすず(広瀬すず)と初めて会う。すずの生母(=三姉妹から父を奪った相手)も既に亡く、義母のもとで窮屈な生活を強いられているすずの現状を看破した幸は、「鎌倉で一緒に暮らさない?」と持ちかけ、他の姉たちも賛同する。そうしてすずが鎌倉に引っ越してくるところから話は始まる。

■説明の長い導入部で申し訳ございません。が、以降は書きません。複数のエピソードは続いていくのだが、散文的で、書いてもあまり意味がないので。大雑把に言うと末娘のすずが心を解放されていくまでの再生の物語が主軸。そこにしっかり者の姉キャラが確立してる綾瀬はるか、ビッチをやらせれば日本一(ホントか)の長澤まさみ、のほほんとした三女の夏帆のいいコンビネーション。

■他の役者にも隙がない。大竹しのぶ、大叔母の樹木希林、定食屋の風吹ジュン、客のリリー・フランキー、あと堤真一、加瀬亮、鈴木亮平などなど。三女の彼氏役のレキシこと池田貴史までがハマった芝居をしているので、なんだかズルいなあとも思う。

■鎌倉を舞台にしているのもズルい。なんだか観てる間じゅうずっと幸せな気分にさせてくれた。昔の日本映画のテイストを残した良作だと思う。広瀬すずは、正直まだ演技が覚束ないところはある(撮影当時15歳?16歳?)けど、是枝監督の演出ですごく生き生きしていた。

■お勧めの映画をゲスな感想でまとめて申し訳ないけど、この四姉妹のキャスティング、全員美人で巨乳(除く広瀬すず)って現実にはありえないだろ。ゲスで大変申し訳ございません。

■しかしもっとゲスな方々はいらっしゃるもので、公開前に劇中のシーンの食事マナーに反論したネットユーザーがいたとかで記事になっていた(これです)。さすがに是枝監督も業を煮やしたのか、ツイッターで文句を言ってきた人に反論。


■韓国嫌いかどうかはその人の勝手だけど、映画の内容にその観点でケチをつけるというのがまったく理解できない。別に映画は神聖なものでもなんでもないけど、批判の視点がものすごく間違ってる。やれやれ。

■でも強烈にお勧め。少なくともオレが観た是枝監督作では一番いいです。今年の邦画でも一番いいかも(現時点)。

■2015/6/23追記。6/21に是枝監督のティーチイン付きで二回目を観てきたし、その前に原作漫画を読んだので。映画オリジナルのシーンも多少あるけど、基本的には原作漫画のエピソードを忠実に踏襲している。映画の尺やストーリー構成の関係上、削らなければならなかったエピソードも結構あるが、それはもちろん仕方ない。それはともかく、ティーチインに食いついたのは、映画監督の肉声を聴くのがかなり好きになってしまったから。初日の舞台挨拶ではQAはないけど、ティーチインでは監督サイドの考えや情報を得ることができる。まあこの年でいまさら映画監督になりたいとかは無理なので、単なる自己満足なんだけど、楽しい。

■ティーチインでは、さすがに是枝監督だけでは集客力はさほどではないし(キャストが出てないという意味)、名画座に集まる映画マニアという客層じゃないので、質問は少なめ。なので調子に乗ってミーハーな質問をしてみた。「続編の予定はありますか?」と。監督曰く、一本で完結する作りをしているので現時点では予定はない。ただ、今作が大ヒットして、キャストの予定が合えばもしかしたら、だそうです。是非観たいなあ。

■他の方の質問で面白かったのが、広瀬すずのサッカーシーン(少年サッカーチームに所属しているという設定)ですごく上手に見えたのは、広瀬すずの運動神経の良さのせいか、監督のカット割りの技法を含めた演出のせいか、という問いに対し、監督は「両方です」と。広瀬すずの運動神経もさることながら、監督は欧州のプロサッカーの録画を見て、カット割りとかで「どうしたら上手に見えるか」をかなり研究したそうだ。こういう舞台裏は面白い。

■監督はこんな話もしていた。原作漫画の第1巻が発売されたのが2007年で、これは映画化したいとすぐに打診したところ、既に映画化権は他の人に押さえられていて断念したらしい。ところが数年後それがリリースされたという話を聞き、今回の映画化になったとか。最初の段階でトントン拍子に話が進んでいたら、当時は小学生だった広瀬すずがすず役を演じることはなかっただろうと。めぐり合わせというものは大事だと言われていたし、なるほどなあ、と思った。

■ちょっとヤだったのが、本編上映が終わって監督のティーチインまでの幕間に、空席に客が結構なだれ込んできたこと。関係者かと思ったがそうでもないらしい。シネコンなので映画のチケットがないと入れないが、おそらく他の映画を観てティーチインのタイミングを狙って入ってきたらしい。そりゃオレみたいに前に観てたからかも知れないけど、こりゃあまりに失礼だろ。その場で映画観てから参加しろよ。

■繰り返し書きますが、一部の観客の失礼さとは関係なく、この映画はすごくお勧めです。


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non_0101

私も21日にティーチインを観ました!桜木町のブルク13です。
この日はブルク13がティーチイン2回目で、その前に109シネマズ湘南で1回目が行われています。
私の観た回にも、どちらのティーチインにも参加した人がいました。
多分、上映後に入って来た人は、全てのティーチインを制覇するような、監督さんの追っかけさんかも。
もしかしたら、川崎の後に六本木にも向かっているかも知れませんね(^^ゞ
by non_0101 (2015-06-25 21:38) 

sochi

non_0101さん、そうなんですか。
俳優ではなくて監督の追っかけの人っているんですね。びっくり。
世の中には知らないことがまだまだたくさんありますね^^;
by sochi (2015-06-25 23:53) 

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