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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンドオブザワールド [映画]

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■タイトル長いな。『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の後編。2015/9/19鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年64本目の邦画32本目。

■最初にお断り。あくまで個人の感想ですので、一般的なこの映画の評価とは必ずしも合致しないという前提で以降お読みください。

■前後編で結末が気になるのでそりゃ観ます。前編の最後で巨人に食われた主人公エレン(三浦春馬)は、巨人の体内で覚醒し自らが巨人となり他の巨人を一掃する。人間体に戻ったエレンを仲間たちは警戒心を持って取り囲むが、軍の隊長クバル(國村隼)はエレンの射殺を命じる。そこに謎の巨人が突然現れエレンを奪い去り、それから、という話。

■ネタバレは止めておくけど、巨人の出自とか現在人類が置かれた状況とかが後編では明らかにされるのだが、前編を不満半分で観ていたオレからすると、なんというスケールダウンの話なのかと思い呆然とした。原作ちゃんと読んでないので申し訳ないが、後編はほぼオリジナルらしいけど、こんな矮小な結末でいいのかなあとも。

■演出的には、前編は不満はあったものの後編でスケールを広げて回収してくれるのかな、と非常に浅薄な期待をしてしまったのだけど、まあ一般的に前後編で後編のほうが盛り上がったという映画はあまりない訳です。それにしてもな、という感じ。

■前編では、巨人と人間が立体機動装置を使って格闘するシーンや、巨人が人を喰うシーンとかにはかなりインパクトがあったのだけど、後編では少ないので映像の迫力を減らしている。それよりも、前編でも鼻についた、登場人物の説明的な台詞の応酬とかの、無意味なシーンが多すぎてアクションシーンが少なめで、いったい何で前後編にしたの?という疑惑が浮かんでしまった。どうも元々は一本で完結する作品として企画されたらしいが、撮入直前に前後編になるということになったらしい。共同脚本の町山智浩さんの話です。

■そういう裏事情はともかく、この映画の脚本(渡辺雄介+町山智浩)と、監督の樋口真嗣の責任は大きいと思う。でも一番の大罪は配給元の東宝かな。ま、邦画にしては制作費がかなり掛かってるということは想像つくけど、前後編併せて合計で185分。昔なら一本で上映できたはずだし、後編は前編のあらすじも入ってるし、エンドロールの重複を省くともっと短い。そして無駄なカットを外したら、2時間20分程度の映画にできたのではないか。前後編でオーバーした制作費の回収を図ったのならすごくイヤだ。この映画に3600円も払うのはちょっと。

■最近の邦画の前後編作品だと、『るろうに剣心』が前後編で275分、『ソロモンの偽証』267分と、前後編にしても当然な分量。『寄生獣』は少し短いが、それでも226分。それと比べると185分はすごく少ない。こういう投資回収目的の興行だと、いずれしっぺ返しを食らうと思うけどね。

■三浦春馬を始めとした役者さんは頑張ってたと思う。前編では良かったハンジ(石原さとみ)のブチ切れた感じはやや一本調子だったけど、役者の演技の質云々ではなくて、責任は脚本と演出、それを許容したプロデューサーにあると思います。樋口真嗣監督作品は『ローレライ』では良かったと思うけど、『日本沈没』で映画自体が沈没しててそれ以降避けてたのだけど、今回でまた懲りました。次回作の日本版ゴジラを観るかどうかは、庵野秀明総監督には期待できるけど悩ましいところです。

■当初の企画にあった、中島哲也監督版を観てみたかった。

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