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ハッピーアワー [映画]

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■2016/2/13鑑賞@シアター・イメージフォーラム。今年14本目の邦画4本目。

■濱口竜介監督は存じ上げぬ方だし、キャストにも見覚えがない(実際観てもやっぱり分からなかった)。しかも上映時間は5時間17分という超長尺。上映館で2回転できねーよ! 料金はさすがに1,800円ではなくて、3部構成の通し券で3,900円という映画2回分+αだったけど。そんな常識破りの映画が昨年のキネ旬日本映画ベスト・テンで驚きの5位。演技経験のない主演女優4人がロカルノ国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞。しかも観に行った先輩二人とも大絶賛。これは観ておかないと損な気がして、一日潰す覚悟で渋谷のシアター・イメージフォーラムに赴いた。いつも映画で一日潰してるじゃねえか、という反論は受け付けません。

■「ハッピーアワー」というと、一般的には、飲み屋で夕刻の早い時間帯にアルコール類が割引になるということになりますが、何の関係もありません。舞台は神戸。仕事も家庭環境も異なる30代後半の女性4人(田中幸恵・菊池葉月・三原麻衣子・川村りら)の話。これだけだとよく分からない話だろうけど、いつもと違いあらすじは書きません。5時間17分という尺で特に事件も起こらないと映画自体が持つ訳もなく、脚本はちゃんとしているどころかむしろ素晴らしい。でもあらすじをさらっと書いて、「ああそういう話ね」と取られるのは何だか映画に失礼な気がして。観られる方は長い時間を費やしてこの映画そのものを体験して欲しい。

■なので、以下断片的な印象を連ねます。

■最初のほうはこの映画の中での時間の流れに慣れなくて、「何でこの無駄なシークエンスがだらだら続くのか?」とか思ったりもしていた。しかし観ているうちにどんどん引き込まれてきて、結局最後では無駄なシークエンスはほとんどなかったのだ、という結論に達する。もちろん普通の2時間強の映画ではばっさりカットされているシーンがほとんどだろうが、この映画ではそれはアリです。

■主演の4人と他の俳優さんも演技が硬いところがあるが、それが逆にリアリティを生んでいるのは演出の妙だろう。この映画ももともと神戸のワークショップから生まれたものらしい。そういう意味では、同じく昨年のキネ旬日本映画ベスト・テン1位の『恋人たち』と出自は似ている。ただあちらはオレ的には苦手だったけど、この映画はその辺がプラスになっていると思う。

■神戸を丁寧に描いたカメラの構図は、特に斬新なものはないけれど、すごく神戸という街を魅力的に映し出している。すいません神戸に滞在したのは人生で一回だけなのでアレですが。最初のケーブルカーのシーンとかね。同じく神戸が舞台の『繕い裁つ人』の紋切型の構図とは比較にならないくらいいい。これも神戸のワークショップ発ということが効いているのかも。

■主演女優4人が、今後本格的に女優の仕事を続けていくかどうかは存じ上げませんが、特に桜子役の菊池葉月さんが良かったので、今後も活躍していただきたいと願う次第でございます。

■うまくノレさえすれば、まさに幸せな5時間17分になると思います。もちろん全ての映画がこのスタイルになったらそれはそれで困りますが。お薦めです。劇場で観ていただきたいところですがいろんなハードルが高いので、そのうち出るであろうDVDで。この映画、キャストのギャランティはゼロに近いと思うのだけど、撮影経費はそれなりに掛かっていると思うので。余計なお世話ですがペイのために必ずDVD化されると思います。

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