幸せをつかむ歌 [映画]
■2016/3/18鑑賞@109シネマズ川崎。今年31本目の洋画22本目。久々に大女優、メリル・ストリープの映画を観たいと思った。しかも音楽映画らしいので『はじまりのうた』みたいな幸福感が味わえるのではないかと期待もして。でもすいません、珍しく(ねえだろバカと言われそうですが)酷評します。
■家族を昔捨て、しがないロックバンドをやっているリッキー(メリル・ストリープ)。だが儲かってはなくて自己破産を申請している状態。元夫から連絡が入り、夫に捨てられ自殺未遂を図った娘・ジュリー(メイミー・ガマー)を助けるためにインディアナポリスの元夫の家に訪れる、という話。
■そこからは家族の再生の話なんだけど、話の筋としては結構曖昧で、リッキーが何かしたから話が進んだというタイプでもなく、淡々と叙情的に描写していくという話でもない。好意的に考えると音楽の力がすべてを好転させたという想定なんだろう。でも、確かにメリル・ストリープの歌はプロはだしに上手いし、オレたちの世代では昔熱くさせてくれたリック・スプリングフィールドがリッキーの現在のパートナー・グレッグというところは良かったかも。
■ただし、これはオレの個人的な趣味だと思うけど、話をドライブするほどに楽曲と演奏に力がなかったかも。脚本の矛盾をカバーできるまでには至ってない。オリジナルがないということもあるかもな。あと、娘・ジュリー(メイミー・ガマー)はメリル・ストリープの実の娘らしいけど、オレ的には芝居がかなりヒドかったので、バーター出演かと疑ってしまったくらい。傑作『羊たちの沈黙』を撮った名匠ジョナサン・デミ監督、いったいどうしたの?、って感じ。
■なので私はこの映画を評価しません。ただ、友人は褒めてるしブログ仲間の方も高評価なので、当然ながらこの感想は個人的偏見を含んでます。あと、邦題がヒドすぎるのは書くまでもありません。
『はじまりのうた』は良かったですね~♪
by non_0101 (2016-03-21 23:03)
non_0101さん、そうですね。
この映画ももうすこし楽曲に力があれば、感想は少し違っていたかも知れません。
by sochi (2016-03-23 07:04)