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ボーダーライン [映画]

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■2016/4/10鑑賞@チネチッタ。今年42本目の洋画25本目。原題は『SICARIO』で、これはスペイン語で「殺し屋」という意味だそうです。洋画の邦題にケチをつけまくっているわたくしですが、さすがにこれは仕方ないかと。スペイン語の理解度も、スパニッシュ系の人が多くいるアメリカと、あんまりいない日本では差があると思うし。

■アカデミー賞のいくつかの部門にノミネートされていたけど結果は受賞ゼロ。なのでミーハーなわたくしの鑑賞予定にはなかったのだけど、先日の目黒シネマの企画「たけなかなおとの小宇宙」(『東京日和』『無能の人』を観た)での竹中直人のトークショーで「これから公開される映画で面白いのは『ボーダーライン』だね」と言われていたので(あと一つくらいあったけど忘れた)、観ようかなという気になった。考えてみれば『エスコバル 楽園の掟』の主演のベニチオ・デル・トロ先生がまたドラッグ関連の映画に出てるというのも面白そうだし。

■FBIの誘拐捜査班のリーダー・ケイト(エミリー・ブラント)は、アリゾナの一軒家に捉えられている人質を救出しようと試みるが、人質も救えなかった上に標本のように飾られた数十の腐乱死体を見て慄然とする。しかも謎の爆発が起こり仲間も失ってしまう。その一軒家は、メキシコの麻薬組織、ソノラ・カルテルのリーダー、マヌエル・ディアスの所有物だった。

■その当日FBIに呼び出されたケイトは、上司から傲岸な特別捜査官・マット(ジョシュ・ブローリン)のチームに出向するよう間接的に命じられる。謎を解きたかったケイトは志願する。その後指令で空軍基地に赴いたケイトは、マットからコロンビア人のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)を紹介され、メキシコに向かうことになる。

■サスペンスだし、ネタバレになるのでさわりは以上。エミリー・ブラント、ベイマックス(仮)先輩は好きな女優だそうだけど、オレにはあまり馴染みがない。と思ったら『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のヒロイン・リタ役の女優さんでしたね。

■サスペンスだし、絶対日本では撮影できないくらいの環境と費用が掛かってる大規模なロケ、アメリカ南西部とメキシコの画像の広大さにはただただ感嘆してしまう。そして緩みのない話の展開。さほど期待はしてなかったんだけど、本当にびっくりした。

■エミリー・ブラントの役はFBIの班リーダーなのでタフな女性という想定なのだけど、彼女はいつも自信がなさそうで不安感に苛まれているという表情が、話的にはアンマッチなのかも知れないがすごく良かった。デル・トロ先生の後半の展開と言ったら、やっぱりこの俳優さん怖いわ。ラテン系の血統だからかも知れないが、ドラッグ絡みの役が本当にドンピシャ。

■かなりお薦めなので、怖いもの嫌いな人以外は是非劇場で。なお、この映画はアメリカ公開は昨年9月だったので、いま公開を観た我々には話が早いように思えるが、好評につき続編制作も決まっているとのこと。楽しみ。

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