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ちはやふる 下の句 [映画]

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■2016/4/29鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年50本目の邦画20本目。『ちはやふる 上の句』に続く前後編の後編。

■『上の句』の感想では「微妙」と書いたが、最近は初見ではそうでもなくても、複数回観るうちにハマってしまう作品が結構ある。『バクマン。』とかね。とはいうものの大部分の作品は観るのは一回こっきりなので、好きになる作品はまだまだあるのかも知れないが、時間と金の都合でそうもいかない。でもわざわざ再度観るということは、初見時に消化できずに引っかかった何かがあったということなのだろうか。

■ということで、前後編併せて今年の個人的邦画ベスト5に入るであろう傑作です。前編を観た後に原作漫画(連載中)も刊行済みは全部読み、『下の句』は公開初日の初回に行ったくらい。それでもやはり若干の不満は残っているので、それも含めて以下感想です。

■都大会で優勝し全国大会出場を決めた瑞沢高校競技かるた部。その後に新(真剣佑)から電話で「もうかるたはやらん」ということを聞いた千早(広瀬すず)と太一(野村周平)は、新の真意を確かめるために新の住む福井に向かう。新が以前のかるた大会で家を空けた時に、かるたをやる目標でもあった永世名人の寝たきりの祖父(津嘉山正種)の容体が急変し、亡くなってしまったことが理由だった。

■千早は全国大会には個人戦があり、そこに同い年のかるたクイーン・若宮詩暢(松岡茉優)が出ることと、詩暢が新と幼なじみで新がことごとくかるたで勝っていたことから、新にかるたを再開してもらうには詩暢に勝つしかないと思い込み、団体戦そっちのけで個人戦用の練習に励み、太一たちかるた部の仲間と溝ができてしまう。

■前編同様、クライマックスはかるたのシーンだけど、豊富なアイディアによって競技かるたをスピード感あふれる映像美に仕立てあげた小泉徳宏監督の力量はさすがだと思う。千早が集中する時に左耳の髪をかき上げる(原作にはない)ルーティンとか、憧れの近江神宮への参詣にマーラー『威風堂々』をかぶせたり、千早の新への留守電攻撃(これは『あまちゃん』のミズタクのアキへの留守電攻撃をもじったのかも)とかの、細かい仕掛けもふんだんに仕込まれている。また、原作では長身痩躯の千早を真逆と言っていい広瀬すずが演じるが、きちんと千早になっているし、同じく原作の絵とは異なるイメージの肉まんくん(矢本悠馬)や机くん(森永悠希)も映画の登場人物として十二分に成り立っている。

■何よりすごいのは、若宮詩暢役の松岡茉優。本来ファニーフェイス系の松岡茉優(と言っても、女優の中の話で素人に混じれば間違いなく美人)が、「演技」で「美人」をやってのけているところ。凛とした表情と所作が後編全体をきちんと締めている。松岡茉優は黒木華同様ものすごく力量のある女優さんなのだけど、今回もさすがという感じ。

■映画の中のエピソードは大部分、原作にあるものを再構成したものだけど、やはり前編同様に脚本の構成力が弱い。競技かるたのシーンが素晴らしすぎるだけに、それまでのストーリー展開とのテンポに落差がありすぎる。でもそれは、ストーリー的には失点があるものの、映像的にはほぼ完璧だったことの裏返しかもね。

■後編公開時に続編の製作が発表された。後編のエンディングでは一応話にまとまりをつけたようにも取れたので意外だった。前編のオープニングと後編のエンディングが一致しているような設計だったので。続編は最初から企画されていたのか、前編公開後決定したのかは知らないが、製作自体は歓迎。ただ原作のかなりのエピソードを既に使っていることと、最大のライバル若宮詩暢も登場してしまっているので、今後進級したあとの新入部員たちとかの新たな登場人物はあるものの、かなりハードルが上がってしまうのは間違いない。やはり続編は、小泉監督には映像演出に専念していただき、エピソードの構成が上手な脚本家に助けてもらうほうがいいのでは、と思う。

■結局多少ケチをつけてしまい申し訳ないのだけど、傑作であることは間違いないので、ぜひ前後編ともに劇場でご覧ください。小さめのスクリーンでの公開が多いので、前編は後編公開前週は満員札止だったりとか、興行側の編成が若干ズレてるような気もするけど。

■追記。5/8にヒューマントラストシネマ渋谷で本作の「二部作イッキミ」というイベントがあったので、申し込んでおいたら当たったので物好きにも行ってみた。生の広瀬すずが観れるということで、当日イベントの司会だった日テレアナの安村さん(「とにかく明るい」ではないけどなんか似ている)によると、競争倍率は10倍だったとか。こんなところで運を使ってどうするオレ。

■広瀬すずはお人形さんのようでとても同じ人種とは思えないくらい。「涙腺が崩壊している」らしくて言ってることはてにおはがおかしかったけど、すごく強い意志のようなものは感じた。受け答えがマイルドな人よりこういう人のほうが、まだ17歳だしいずれ大成するのかなとも。印象に残ったイベントでした。

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コメント 2

non_0101

いい映画でしたね(^-^)
これだけストレートで爽やかでパワーを貰える可愛い青春映画は久々でした~
本当に好きです♪ 続編、楽しみです☆
by non_0101 (2016-05-08 22:18) 

sochi

non_0101さん、コメントありがとうございます。
実は今日、物好きの極みで渋谷の前後編イッキ見イベントに行ってきました。
生の広瀬すずはお人形さんみたいでした(笑)
by sochi (2016-05-08 23:03) 

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