SSブログ

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ [映画]

poster2 (1).jpg

■2016/7/2鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年78本目の邦画37本目。この映画の公開予定は今年の2/6の予定だったのだけど、たまたま同時期に長野でのスキーバス転落事故が起こったせいで、6/25まで延期された。直接の因果関係はないものの、遺族の方々には快くないという配慮だったのだろう。というより、正直言うと興収的に今は良くない、という判断だったような気もする。映画の内容を知るとバス転落事故の原因でさえ徹底的に茶化されてるので(何がどうかは観てのお楽しみ)、やむなしという気もするが、クドカン本人は結構落ち込んでいたらしい。

■クドカンの脚本はマジリスペクトというのは、このブログでもかなりな回数書いている。だけど監督作についてはあまりいい印象を持っていない。とは言うものの全作劇場で観ているのでオタクだな。前作は『中学生円山』だったのだが、今のところクドカン脚本作品で一番の人気で、現時点でもまだオレは史上最高の朝ドラだと思っている『あまちゃん』が当時は大ヒットしていたのに、興行的には結構惨敗に近い結果になった。ま、正直言って面白くなかったので。

■高校生・大助(神木隆之介)は、修学旅行中に想いを寄せているひろ美(森川葵)に告白しようとするが、乗っているバスが崖から転落して死亡し、本人には自覚がないのになぜか地獄に送られる。のちに大助が地獄に送られた理由も明かされるがこれがまた爆笑。そんなこと言われたらほぼ全員地獄行きじゃん。そこで出会ったのが赤鬼・キラーK(長瀬智也)。はい、日本が世界に誇るバカハンサムですね。キラーKから転生のチャンスがあることを教えられた大助は、地獄の特訓に耐えて転生を目指す。

■予告編で得られる情報はこの程度なので、大助が現世に復活してひろ美とのキスを目指すという結構ペラい物語だと思っていたのだけど、クドカンはここで仕掛けてきて、現世と地獄の時間軸は違うと言う点。地獄より現世のほうが時間の進行が早いので、何というか一大叙事詩になっている。すいません言い過ぎでした。

■しかしすごく面白い。キラーKの現世時代とか、キラーKの妻・なおみ(尾野真千子)とか。そして現世では大人になっているひろ美(宮沢りえ)の芝居もすごくいい。森川葵は鼻にホクロはなかったと思うのだけど、宮沢りえに似せるために付けてたのね。

■音楽的にも、70〜80年代のロックファンには恐らく垂涎だろう。オレはその時期は洋楽ロックをあまり聴いてなかったので(今もか)、ピンと来ない部分もあるのだけど。

■クドカンがやりたい放題やった作品で、クドカン監督作では現時点では最高傑作でしょう。なんだかスケールもでかいし。観終わった直後は、脚本のあまりの完成度の高さに、「リメイクや他の監督作で観てみたい」と感想を書いたけど、冷静になってみるとクドカンにしか撮れない映画かもね。

■キラーKのバンドメンバーのCOZY(桐谷健太)と邪子(清野菜名)も面白かった。桐谷健太は顔が濃いので分かったけど、清野菜名はあのメイクでは本人が演じてたとは、事前情報がなければ分からないかも。そこはお気の毒。

nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 2

non_0101

クドカンはどちらかというと苦手な方なのでどうしようか悩み中です。
随分とヒットしているので、そのうちにチャレンジするかも☆
by non_0101 (2016-07-18 22:58) 

sochi

non_0101さん、コメントありがとうございます。
この映画、お薦めです。クドカン苦手な方も大丈夫、たぶん(笑)。
by sochi (2016-07-18 23:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

日本で一番悪い奴ら二重生活 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。