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ヤング・アダルト・ニューヨーク [映画]

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■2016/7/23鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年86本目の洋画46本目。ベン・スティラーが主演で、オレが結構好きなアマンダ・セイフライド(この映画の公式表記ではアマンダ・サイフリッドなんだけど、この表記の方が好きなので)が出てるという事前情報しかなくて観ました。映画を観る際は主に映画情報を調べてから観るタイプではあるんですが、3割くらいは事前情報なしで印象で観たりする。この映画はNYを舞台にしたなんかアート系かほのぼの系という先入観で観ました。裏切られましたが。

■ブルックリンで暮らす44歳のドキュメンタリー監督のジョシュ(ベン・スティラー)は新作が停滞中で、アートスクールで講師のバイトなどもしている。妻のコーネリア(ナオミ・ワッツ)との間には子供はいない。まあくすぶってるし、コーネリアの父である著名なドキュメンタリー監督・ブライドバード(チャールズ・グローディン)の存在を重荷に感じている。

■ジョシュはアートスクールの講義を聴きに来たジェイミーに声を掛けられ、ジェイミーの妻ダービー(アマンダ・セイフライド)やコーネリアと夕食をともにしたことから仲良くなる。ジェイミーは最初誰だか分からなかったのだけど、「この顔が異常に長い男は見たことがある」と思って考え直したら、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のカイロ・レン(アダム・ドライバー)だったんですね。ジョシュのドキュメンタリー映画を好きだというジェイミーにうまいこと乗せられ、従来の同世代の子供がいる夫婦たちとは疎遠になり、ジェイミーの主宰するパーティとかに休日は積極的に参加するようになる。まあ当たり前だけど、ジェイミーには別の目論見があった。

■これもネタバレはしませんが、『海よりもまだ深く』と同じくらい中年男(オレなんか50過ぎてるから初老か)には別の角度で大変痛い映画です。若い連中に調子を合わせようとして奮闘するベン・スティラーがすごく痛い。あと戯画的に面白かったのは、ジョシュ世代は検索はスマホで音楽はCDなんだけど、ジェイミーはアナログレコードで情報は口コミとかね。微妙に現代の世相を反映してるような。オレは52歳ですがスマホ活用派だしね。

■「年寄りが若者の真似をしても成り立たない」という意味の強い映画だと思ったので、あまりお薦めはできかねます。エンディングも「そういうふうにすべきだ」という指標の映画だと思いますので。先入観で穏やかな映画だと思ったのですが違ったようです。お薦めはしませんが、観るなら若い人向きです。

■最後に邦題に文句。原題は『While we’re young』なんで別に翻訳する必要もないでしょう。それが邦題では横文字で全く違うタイトルっていったい何ですか。日本語に訳した上で別のタイトルを付けるのならまだしも、著作者をバカにしてんのか!と軽く怒りました。フリッパーズ・ギターの『恋とマシンガン』の英訳かよ!とツッコミしたいくらい。マニアックで申し訳ありません。

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