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わたしは真悟@新国立劇場中劇場 [舞台]

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■2017/1/11鑑賞。今年の舞台1本目。来月も観る予定があるので、少なくとも今年は昨年観た本数(2本)と同じになるのは確定。あとは今年どれだけ観たい舞台が出てくるかに拠る。チケ代は基本的に高いしね。

■実は新国立劇場に来るのは初めてだが、なかなか立派な劇場。さすが国立だ(?)。住所は渋谷区だが最寄り駅は初台なので、新宿から行くほうが近い。しかしチケット代は自分観劇史上最高額の¥10,800。高いよマジで。が、当日会場に赴くと若い人、特に女子高生がやたらに目立つ。今どきの女子高生はおっさんよりリッチなのかと思ったらそうでもなく、学生限定の「真悟割」(¥4,700)があるそうな。値段の問題は分かったが、主な出演者は高畑充希、門脇麦、小関裕太、大原櫻子、成河。あまり女子高生受けしそうなキャストではない。高畑充希は朝ドラ女優だが、女性受けがいいというイメージがあまりない。門脇麦も知名度としてはまだまだだし、イケメンの小関裕太狙いなのかな? 成河は舞台俳優として活躍してるし、大原櫻子は歌手のイメージが強い。

■閑話休題。原作は楳図かずおの同名漫画。楳図かずおというと、若い人のイメージでは、赤ボーダーのシャツを着て吉祥寺近辺に出没する変なおじさん(おじいさん)というところか。もちろん『漂流教室』『まことちゃん』などのヒット作があるれっきとした漫画家で、この原作漫画は、オレが大学生の頃、創刊間もない「ビッグコミックスピリッツ」に連載されていた。まあまあ古い漫画なので、これが現代にミュージカルとして上演されるというのにはちょっとビックリした。しかも特にこの漫画は分かりづらく、哲学的、というより形而上学的な話なのでさらに驚き。

■それでも観たのは、舞台女優(『ピーターパン』とか)でスタートした高畑充希の舞台を一度観たかったからだ。まあ実は結構ファンでもある。初めて高畑充希を認識したのは、ドラマ『Q10』。主演の朝ドラ『とと姉ちゃん』は脚本のせいか正直イマイチだったけど、現在再放送中の朝ドラ『ごちそうさん』の演技も光っている。門脇麦の舞台も一度観たかったし、大原櫻子(『カノジョは嘘を愛しすぎてる』)も観てみたかった。

■小学生の真鈴(高畑充希)と悟(門脇麦)は愛し合っていたが、真鈴の親の海外転勤で引き離されそうになる。二人は東京タワーの上から飛び降りるが、その時、遊び場の工場でいつも遊んでいた産業用ロボットに自我が目覚め、自らを「真」鈴と「悟」の子供、真悟(成河)と名乗る。真悟はロンドンにいる真鈴と、日本に残った悟の苦境を察知し、進化を続けながら両親を救うために動き出す。

■高畑充希と門脇麦が小学生の役というところで既に力技。そして真悟はアームを持った産業用ロボットなのだが、その動きは映画じゃないのでCGにはできず、後ろで黒子がアームを持って動かすというこれもまた力技。そして演出のフィリップ・ドゥクフレさんという方は初見だけど、振付師出身とのことで場面場面にダンサーが多数。

■若手俳優主体なのでそんなにギャラは掛からないだろう、と思ったがこの頭数ではそれなりにするだろうし、新国立劇場のハコ代も結構するだろうし、舞台装置もお金掛かってそう。演劇でプロジェクションマッピングって初めて観たわ。¥10,800というチケ代にまあまあ納得。

■ところがこれが結構面白かったのだ。高畑充希の歌と踊りは素晴らしいし、門脇麦もなかなかのもの。大原櫻子は設定上、わざと音程が外れた歌を歌わなければいけなかったのがちょっと気の毒。本人はもっと上手なはずなので、次は適年齢の役でミュージカルをやって欲しいな。あ、この舞台、ミュージカルにしては劇伴がちょっと弱かったかも。

■といっても結構特殊な部類の演劇なので、高畑充希が番宣で「若い人が舞台を観に来る糸口になれば」と言ってた効果があったかどうかはちと疑問。次は普通の舞台で高畑充希を観たいな。

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