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愚行録 [映画]

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■2017/2/18鑑賞@チネチッタ。今年14本目の邦画3本目。邦画が少ないのはたまたまです。

■ミステリー作家、貫井徳郎さんの同名小説が原作。面白い作家さんという評判は聞いてはいたが未読。だが、妻夫木聡・満島ひかりの組み合わせは大傑作『悪人』を想起させたので。

■週刊誌の記者の田中(妻夫木聡)は、妹の光子(満島ひかり)が育児放棄で逮捕されているという闇を抱えているが、未だ未解決のエリートサラリーマン・田向(小出恵介)とその妻・友希恵 (松本若菜)と娘が惨殺された事件を追っている。田中は田向の同僚・渡辺(眞島秀和)や、友希恵の大学の同期・淳子(臼田あさ美)や他の人物に接触していく上で、善良なサラリーマン一家が惨殺された事件、というイメージと異なり、田向や友人たちがゲスな人物たちの集まりということを知る。

■謎解きは面白いんだけど救いがない。オレは地方の国立大学出身なので、田向の妻・友希恵の出身校とされている慶應の内部進学と大学からの入学との違いがピンと来ない。上京してからの友達も早稲田ばっかで慶應出身はほぼゼロ。でもそんなつまんないことだけでこういうことは起こるのだなあ、という説得力はある。

■この映画の監督は石川慶さんという方で初監督らしい。しかしとても手練れで大変面白かった。田向家惨殺の現場となった(見慣れたはずの)郊外の新興住宅街的な街並みが、あれほど恐ろしく無機質に見えたのは初めてだ。役者陣の演技も最大限引き出されてたし。『ミュージアム』では残念な演技しかさせてもらえなかった妻夫木くんの芝居は素晴らしい。やはり役者さんの演技は監督次第かなと。

■おまけ。地元の飲み友達の女性が、たまたまオレと同じ映画館の同じ回で、友達と一緒にこの映画を観ていたらしい。その時はお互い気づかなくて、その後に飲み屋で遭遇した時に分かったのだけど。彼女はこの映画の感想を話す時に、ずっとやや陰鬱な顔をしていた。つまり、それだけ観る人を選ぶ映画ということです。これから観る人はご覚悟あれ。

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