お嬢さん [映画]
■2017/3/18鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年18本目の洋画、ではなくて外国映画13本目。基本的に頭おかしい映画を受容できる方に読んで欲しいです。それ以外の方の反論は受け付けないかも知れないのでご了承ください。
■韓国映画の鬼才、いや奇才のパク・チャヌク監督作品。狩撫麻礼原作の漫画(この作品では別名を使用)を映画化した大変頭のおかしい映画『オールド・ボーイ』でカンヌで賞を獲った、とても頭のおかしい人。山田孝之かって現在放送中のドラマと混同。まあ正直、韓国映画は年に1本観るかどうかなのであまり詳しくありません。で、なぜ観たかと言うと「エロで面白い」という評判。生粋のスケベとしては観逃せないではないですか。
■原作はサラ・ウォーターズというイギリスの女性作家の『荊の城』。19世紀のヴィクトリア王朝が舞台なのに、これを1939年の日本統治時代の韓国に舞台を置くって、本当に頭おかしいんですかチャヌク監督。あまりの置換に、サラ・ウォーターズは原作ではなくて原案にして欲しいと頼んだらしいが、完パケを観て納得したらしい。
■雑にあらすじを書きます。今回出てくる韓国俳優陣は全く存じ上げませんので、その辺は全略します。日本人になりたいがために日本人と結婚した上月(昔いた会社の社長と同姓だがどうでもいい)とその姪・秀子。上月はコレクターで、多くの書籍を収集していたが変な趣味があった。それは客を呼んだ上で、秀子に官能小説(というかエロ小説)を朗読させ、客はそれに興奮するというところ。その中に女性器や男性器の名称がリアルに出ているし、別のパートでは精神病院を「き◯がい病院」と言っているところもあるので、結構日本語会話シーンが多い映画なのだけど、これが邦画だったら100%映倫は通らなかっただろうと。
■そこに貧民層で育ったのに日本人の藤原伯爵になりすまし、上月邸に出入りしていた韓国人の男に誘われたスッキは、秀子と伯爵を結婚させて上月家の財産を奪うという計画に同意する。うまく上月邸に潜入し秀子とも良好な関係をもてたスッキだったが。
■以下はミステリなので結末は書きませんが、映画の構成としてものすごく上手。いや参りました。正直言って映画マニアの人以外は女性にはあまり強くお薦めできないくらい下品です。そしてこの映画が日本でも微妙にヒットしていることの理由もよく分かります。
■すんげえお薦め。今年の俺的邦画以外ランキングにも入るかも知れない。でもまあ、偏向右翼の方々にはお薦めしません。どうせ観ないだろうし、そもそも日本をディスってる映画でもないので。
こんにちは。弊ブログにご訪問下さりありがとうございました。
凄まじい世界の作品でした。こういうのにはなかなかお目にかかれないですよね。
一方で、構成が絶妙でしたね。どんでん返し+どんでん返しでしたので。面白かったです。
by ここなつ (2017-03-27 15:07)
ここなつさん、返信がおそくなりましたがありがとうございます。
ここなつさんの刺激的なレビュー、参考にしています。
by sochi (2017-04-27 04:58)