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パッセンジャー [映画]

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■2017/3/25鑑賞@109シネマズ川崎。今年21本目の洋画16本目。

■スペースSFは基本好物なので大体観ている。そして今作は、良作だった『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のモルテン・ティルドウム監督作だし、触れ込みが「宇宙版『タイタニック』」ということであれば期待は高まるではないか。

■以下、途中までネタバレを含みます。まっさらな心でご覧になりたい方は、以降は読まれないほうがよろしいかと。

■21世紀だがかなり先の未来。冬眠に入った移住者5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号。目的地の惑星に着くまで120年かかる予定の航路だが、あと90年というところでエンジニアのジム(クリス・プラット)突如目覚めてしまう。船内で起きているのはジムひとりだけ。色々試したが万策尽きて(そこは『オデッセイ』とは違う:笑)、船内の遊戯施設で時間を潰したり、バーにいるアンドロイドのバーテンダー・アーサー(マイケル・シーン)に愚痴ったりして一年を過ごす。いよいよ追い詰められたジムは、宇宙服を着ずに船外に出るという「自殺」まで試みるがそれもできず、ついには睡眠カプセルで眠っているお気に入りの美女・オーロラ(ジェニファー・ローレンス)を強制的に起こす、という暴挙に出てしまう。

■何も知らないオーロラはジムと距離を詰め、最後には恋に落ちる。しかしアーサーの一言でジムのしたことが露呈し、オーロラはジムを拒絶する。その間にも船の各所で異常が発生し船の航行が困難になる。そして船の甲板長・ガス(ローレンス・フィッシュバーン)も強制的に起こされるが状況は好転しない。そして。

■何が『タイタニック』だ、だよね。日本の配給宣伝は明確にミスリードしております。じゃあどう宣伝すれば良かったのか、と言われると困るところではあるが。最後の方はそこそこ感動的だったりはしますけどね。障害を乗り越えて愛する二人、ってことなのだろうけど、あまりにこの障害はゲスすぎます。やっぱり脚本にかなり無理があったのかと思う次第。

■役者陣は悪くないです。ジェニファー・ローレンスは、オスカーを獲った『世界にひとつのプレイブック』とは全く違う印象だし、クリス・プラットも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と同様、あまり物を考えないバカ男を好演している。あと、ローレンス・フィッシュバーンの出てる映画はいろいろ観てるはずだが、『マトリックス』シリーズと比べるとさすがに老けたかなあと。でもこの人、オレと大して年変わらんのよ。アンディ・ガルシア、これカメオ出演か?

■さすがに結末は書きませんが、やはり監督も含めての責任だと思うけど、脚本が雑すぎる。半永久航行システムのわりにリカバリプランが少ないとか、5000人も乗ってて医療カプセルがたった1個だとか。クライシスの持って行き方がちょっと違うかなと。

■そういう訳で、そこそこは面白いけど、あまりお薦めしません。観てないのについうっかり最後まで読んでしまった方、そちらの方がたぶん正解かも。

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