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ムーンライト [映画]

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■2017/4/1鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年23本目の洋画17本目。まあファーストデイなんで、再見の『ラ・ラ・ランド』も含め3本観ますよ。いつもじゃねえかという反論は棚に上げて。

■今年のアカデミー賞で、作品賞が『ラ・ラ・ランド』とプレゼンターが読み上げたが、実はこの作品の間違いだったということで話題になった作品。発表前には食指は動かなかったのだけど、作品賞だから観ておこうと思いTOHOシネマズ川崎に赴いた。TOHOシネマズ川崎の中では比較的小さいシアターでの上映だったのだけど、当初に観ようと思っていた回は満員で次の回にせざるを得なかった。最終的にはその日の上映回はすべてほぼ満員だったらしい。確かに題材的には日本人受けしそうでないのは分かるけど、本命ではなかったにしろアカデミー作品賞なのだ。そりゃ初日だからオレのような映画マニアは来ますよ。それを読んでなかったTOHOシネマズ川崎の編成担当のミスだと思います、正直言って。

■アメリカの貧民街で育ったシャロン(アレックス・ヒバート/アシュトン・サンダース/トレヴァンテ・ローズ)は、幼少の頃からゲイという自覚があり、そしてヤク中の母親ポーラ(ナオミ・ハリス)にも邪魔者扱いされ居場所がなかった。主演が3人なのは、シャロンの幼少時代・高校時代・大人という3部構成だからです。同級生のいじめから逃れたシャロンは、ヤクの売人のフアン(マハーラシャ・アリ)に庇護を受け、同居しているテレサ(ジャネール・モネイ)の許に連れて行く。それ以来フアンの家はシャロンのシェルターとも言える存在になった。他に心が通じる相手は同級生のケヴィン(ジェイデン・パイナー/ジャレル・ジェローム/アンドレ・ホランド)だけ。

■高校でいじめられていた相手に暴力で復讐したシャロンは、少年院に入り、その後薬物の売人になる。そしてケヴィンと久々に邂逅する。

■あらすじからは予想できないような、とても静かで美しい映画です。3部構成なのだけど、この映画でアカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞したマハーラシャ・アリの存在感たるや。そのフアンが大した説明もなく第2部では死んだことになっていていなくなっている。論理的な構成というより感情的な映画かなと。

■最近のアカデミー賞はその時の政権に対して忖度(日本とは逆の:笑)をしているような感じで、個人的な感想だと、ヒラリーが大統領選で勝っていたら『ラ・ラ・ランド』が作品賞を獲っていたような気もする。でも悪い映画では決してないので、機会があればぜひご覧になってください。

■この映画の静けさは(バイオレンスシーンがないわけじゃないけど)、何か日本映画に似ているとも思った。ところでこの作品、アカデミー賞の作品賞を獲った映画では史上最低の制作費だそうな。日本映画に似ていると思ったのは、それが理由じゃないよね?ね?

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