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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? [映画]

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■2017/8/19鑑賞@109シネマズ川崎。今年70本目の邦画25本目。

■前から何回か書いているが、オレはアニメに対する耐性が低く、最近観るようになったもののせいぜい年に1−2本程度。ただこの映画の原作になっているドラマ(→のちに劇場公開)は、岩井俊二監督の出世作なのだ。もともとはフジテレビのオムニバスドラマ『If もしも』の中のひとつ。そしてこのドラマが大好きで、自らの監督ドラマ『モテキ』の第二話『深夜高速〜上に乗るか 下に寝るか〜』という、森山未來と満島ひかりのエピソードでこのドラマをモロパクリ、いやオマージュで表現した大根仁監督が脚本担当。そして主演の声優二人が広瀬すずと菅田将暉。これは観ておいた方がいいかなと。総監督と監督はまったく存じ上げなくて大変申し訳ございません。そしてプロデュースはまたまた東宝の川村元気さんだよ。うえーい。

■地方都市の中学生(原作では小学生)の典道(菅田将暉)は、同級生の男子たちと、花火大会を前に「花火は横から見たら丸いのか?平たいのか?」という話題で騒いでいた。そんなとき典道が密かに好きだったなずな(広瀬すず)が、親の再婚が理由で転校することになるが、なずなはそれを拒否して家出しようとして、それに典道は巻き込まれる。途中で頓挫するが、なずなが浜で拾った不思議なボールには時間を巻き戻す効果があるようで、ふたりは何度もチャレンジするが。

■もちろん以下は省きます。岩井監督のドラマには不思議なボールとかは出てこないので、このへんは大根さんらしいアレンジで好感が持てた。とてもウェルメイドでいい話です。オレが岩井監督のファンということももちろんあるけどね。中学生時代の気持ちをすごく上手に描写できていたような。

■ただ、アニメに耐性が低いオレが言わせてもらうと、登場人物がいかにもアニメアニメしてるのに、背景、例えば典道となずなが逃避行する鉄道がほぼ実写のCG化で、そのへんは世界観の統一性がないかなと。まあ以前まで観ていたアニメはジブリとか『君の名は。』『この世界の片隅に』なんで、それは要求が厳しすぎるかなとも思うけど。

■菅田将暉は器用な俳優さんだと思っているので、初声優も難なくこなしても別におかしくないが、広瀬すずは、俳優のときよりちゃんと声の抑揚が効いてて良かったなと。演技と一緒だと気が回らないところがあるのかもね。

■結構お薦めです。が、観に行ったのは公開日の翌日。客席の入りが5割程度でヤバイかな、と思っていたのだけど、三週間後の現在でもまだベスト10ランクインしているので、杞憂だったかな、と。

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