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グレイテスト・ショーマン [映画]

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■2018/2/17鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年13本目の洋画7本目。まあ、これを書いている時点で2ヶ月前ですね。スマン。でも現時点でもぎりぎり上映されているほどのヒット作なのだ。アメリカも同様。ただ、アカデミー賞には主題歌賞で『THIS IS ME』でノミネートされただけで、後はほぼガン無視。マイケル・グレイシー監督が新人さんだからかな? 分からないけど。

■実在した興行師、P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)の伝記的映画。貧しく育ったバーナムは良家の令嬢チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と幼い頃に知り合い、やがて結ばれる。その後も勤めた会社が倒産するなど、苦難にあうバーナムだったが、半ば詐欺的な手法を使って銀行の融資を受け「バーナム博物館」を作り独立する。しかし客足は厳しかった。

■娘のアドバイスで興行師になることを決意したバーナムは、世間的には奇形の人と言われる人間を集め、「フリーク・ショー」のサーカスを始め、それが大ヒット。腕利きの興行師として知られるようになるが、世間的には成り上がりと思われ、裕福な義理の両親の対応も冷たかった。

■現在でもアメリカでそういう興行が行われているかどうかは知らないが、今の倫理観で言うとまあまあアウトかも。もっとも、ちょっと前の日本、というかオレが子供のころの日本でも女子プロレスの巡業との抱き合わせで、「小人プロレス」という興行があったのだ。途中どこかからクレームが入ったのか、「ミゼットプロレス」という名称に変わったが。要は生まれつき小柄な人同士がプロレスをするという興行である。調べてみたら、そもそも女子プロレスの興行が昔と比べて少なくなったことと、人材難で現在は開店休業中に近いとか。

■閑話休題。映画はバーナムの成功と挫折、そして復活を描く物語なんだけど、分かりやすいストーリーといちいちツボに効果的な楽曲が配されるのでとても楽しかった。やはりヒュー・ジャックマンとミュージカルの親和性がすごく高い、ということは『レ・ミゼラブル』をご覧になった方は「何を今さら!」と怒ると思うが、やはりそうなんです。楽曲も素晴らしいし。

■まだギリギリやっているので、間に合う方は是非観てもらいたいが、宣伝にひとつ不満が。「『ラ・ラ・ランド』のスタッフが贈る〜」という宣伝文句を見聞きした人は多いと思うけど、当たり前だが製作も演出も『ラ・ラ・ランド』とはまったくダブらないし、関係あるのは劇伴だけで、確かに今作の主題歌『THIS IS ME』を担当したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールは、昨年のアカデミー歌曲賞の『City of Stars』など、劇中の楽曲に関わっているが、すべて作詞においてのみで、昨年アカデミー作曲賞を受賞したジャスティン・ハービッツ(デイミアン・チャゼル監督の盟友)がほぼすべての作曲に関わっている。なので「『ラ・ラ・ランド』のスタッフが贈る〜」という宣伝文句は誇大広告に取れなくもない。

■まあ、アメリカでどういう宣伝だったかは存じ上げませんが。映画そのものはお薦めです。

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