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カメラを止めるな! [映画]

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■2018/7/14鑑賞@チネチッタ。2018年62本目の邦画27本目。

■2018年の邦画において、最大のヒット作ではないが、最大の話題作であったこの映画の感想を、年をまたいだ3月に書いているのはわたくしの怠慢以外の何物でもありません。しかもこの作品の感想を、せめて日本アカデミー賞授賞式の前に書いておこうと思ったが、日本アカデミー賞もこの映画の地上波放送もとっくに終わってしまった。バカか。ロングランだったというのは言い訳にはなりません。

■なおこの映画、公開時には新宿と池袋の2館のみの公開で、先に観に行ったK先輩から面白いという話を聞いていたが、なかなか行きづらかった。その後チネチッタで公開が始まるということで行ったのだが、その後大手配給会社のアスミック・エースが配給に参加したことにより、一気にTOHOシネマズを始め大手の映画館チェーンで上映されることになった。TVメディアが取り上げたこともあり、あれよあれよと言う間に制作費300万円の映画が、最終興収30億円というとんでもないヒットになった訳。

■もうネタバレしてもいいだろうが、話は前半と後半に分かれる。CATV局から依頼されたとある低予算の映画を山奥に撮りに来ていた一行。撮影中にゾンビが出現し、ゾンビに噛まれたメンバーはゾンビ化して現場は大混乱。しかし監督は撮影を続行する。そのゾンビ映画が前半。そして後半は、劇中不自然だったスタッフの謎など、すべての伏線が解き明かされていく。

■前半のゾンビ映画部分はあまり、というか正直面白くない。TV放映の際に初見で見た年配の飲み友達(おじいちゃん)は、途中で止めて「何が面白いか全然分からなかった」と宣わっていた。まあ、そりゃそうだな。後半で三谷幸喜ばりに前半に撒き散らされていたすべての伏線を回収するから面白いのだ。

■最近の洋画『seach』『ギルティ』と同様、まさにアイディアの勝利。低予算でも映画は作れるということを証明してくれた。ただ、予算300万円というのはほぼ実費で、スタッフやキャストの人件費は絶対入ってないので、大手配給会社の方々は勘違いしないように。まあそれでも、主演の濱津隆之を始め、出演する多くのキャストがこれを機にドラマ等に出演することが増えて喜ばしい。

■アイディア勝負の作品なので、上田慎一郎監督の次回作は期待される分、かなり困難なものになるのが予想される。でも最後に言っとくと、今年の日本アカデミー賞の作品賞は『万引き家族』で、監督賞は是枝裕和監督だった。超メジャーな監督でどちらでも賞を数回獲っているが、両方獲って編集賞を逃したのは今回が初めて。上田慎一郎監督、編集賞を誇っていいと思いますよ。

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