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劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 [映画]

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■2018/7/27鑑賞@チネチッタ。2018年65本目の邦画30本目。

■この映画、2018年公開の日本映画で興収1位、92.3億円。なんと2016年の『シン・ゴジラ』の82億を上回っているし、他の2018年のヒット邦画と言われている『万引き家族』で45億、『カメラを止めるな!』で31億である。以下に興行収入が水…いやゴホンゴホン。でもそれを踏まえて考えても、2016年の『君の名は。』の215億という数字はいかにとんでもないものか、というのが際立っている。

■2008年から断続的に3シリーズ連ドラが放送された『コード・ブルー』の映画版。この映画版自体は、2017年に放送された3rd Seasonの続き。今や死に枠とも言われかねないフジ「月9」で放送され、前の視聴率と変わらない数字を弾き出した。フライトドクター候補生に応募した藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)、そしてフライトナースの冴島はるか(比嘉愛未)。知り合って10年経ってから、立ち位置も変わり部下や研修生もできた彼らの現在を描く。

■まさにメインキャスト5人の出世作でもある。スタート時はキャストのほとんどが20代前半だったので、「若すぎる」という危惧もあったが(医学部をでて研修医になるのは最低でも24、5歳。最年長の山Pですら23歳だった)、職業物を書かせたらピカイチの脚本家・林宏司さんの筆により見応えのあるドラマになっていた。

■ところが何故か3rd Seasonから、脚本家は林宏司さんから、どちらかというと恋愛ものが得意な安達奈緒子さんに変更された。映画版も同じ。理由は分からない。脚本家だけのせいにするのは気の毒なのだが、無駄な恋愛要素などが入ってつまらなくなった。『コード・ブルー』に恋愛要素なんていらないのだ。もちろんつまらなくなった理由はそれだけではなく、故・児玉清さんやリリー・フランキーなど、彩りのある役者陣が減り、研修医役として若手が大量に導入されて物語が薄まった、というところもある。

■映画自体は、毎度おなじみの大規模な事故が起こったりとかで話は飽きさせないし、まあ観て損ではないレベルではある。でも92.3億の興収に見合う質の映画とは、オレにはとても思えない。もちろん人気ドラマの映画化というのは、ある程度興収が計算できるというのは分かるけど。

■脚本家が林宏司さんのままなら、もっと高評価だったかも知れない。あ、でも主題歌がミスチルの『HANABI』で一貫していた所は褒めておこう。このドラマ・映画のテーマに合致してたしね。商業的にシーズンごとに主題歌を変えるのは、格好悪いということ。

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