SSブログ

SUNNY 強い気持ち・強い愛 [映画]

a9d5f492c703d190 (1).jpg

■2018/8/31鑑賞@TOHOシネマズ新居浜、そして再鑑賞は2018/12/10@目黒シネマ。2018年73本目の邦画34本目。

■オレも大好きな2011年の韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』のリメイク。女性の群像劇なのだが、なぜか日本ではこの映画にヤラれた中年男性が続出した。まあ、オレもその一人なんだけど。

■高校時代の同級生と偶然再会した主人公は、彼女が余命幾許もないことを知り、「昔の仲間に会いたい」という彼女の願いを知る。映像は現在と、高校時代の彼女たちをシームレスに交錯させる形で語られる。本作でも基本構成は同じだけど、もちろん舞台が日本に置き換えられていることと、現在/過去が2011年/1986年のところ、今作では2018年/1996年にスライドしている。そう、日本ではコギャルの全盛期。まあオレはその当時すでにおっさんだったけど。

■夫と一人娘がいる平凡な専業主婦・奈美(篠原涼子)は、母の見舞いに訪れた病院で、偶然、高校の同級生で同じグループのリーダー格だった芹香(板谷由夏)に再会する。芹香は末期ガンで余命幾許もない。芹香は奈美に「昔の仲間に会いたい」と頼み込む。奈美はその高校時代のグループ「SUNNY」の他のメンバーを探すべく動き出す。

■1996年。阪神大震災で被災し仕事を失った父について、一家で淡路島から上京してきた女子高生・奈美(広瀬すず)。垢抜けない彼女は転校先の女子高で浮きまくるが、彼女に興味を持った芹香(山本彩香)の誘いで、彼女たちのグループ「SUNNY」の一員となる。コギャルの手ほどきを受け、都会の雰囲気に触れ毎日が楽しい奈美だったが、幸せな日々はそう長くは続かなかった。

■現在のSUNNYは篠原、板谷の他に小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美。過去のSUNNYはあと池田エライザ、野田美桜、田辺桃子、そして広瀬すずとの共演が多い富田望生。あとは三浦春馬、リリー・フランキーに新井浩文など。公開後新井浩文の事件が起こったので、パッケージの発売は延期されどうなることかと思ったが、結果として無編集でそのまま発売された。ま、罪を憎んで作品を憎まず、かな。

■劇伴の小室哲哉はこの作品で芸能界(音楽界)を引退。当時のコギャルに流行ったTKチューンで埋め尽くされていて、とても楽しい。ただ、当時コギャルに支持されていたとも思えないメインテーマの小沢健二『強い気持ち・強い愛』をチョイスしたのは小室哲哉か大根仁か?なんだけど、映画のサブタイにも使われていることを考えると、これは大根さんの意志だろう。

■懐かしかったり(注:オレは当時もうおっさん)切なかったりとか、映画本編はとても楽しいが、圧巻はクライマックスで『強い気持ち・強い愛』に合わせて新旧のキャストが歌い踊るところ。本当に泣けてくる。こういうクロスオーバーな演出は、この前に観た『マンマ・ミーア! ヒア・ウイ・ゴー』にも通じるな。

■とてもとてもお薦めです。大根監督の作品のなかで一二を争うくらい好きだし、間違いなく2018年のオレ的邦画No.1。じゃあなぜブログを書くのに一年以上掛かってるのかと言われると、わたくしの不徳の致すところですとしか。

■まだネット配信サービスでは流れていないようなので、ご視聴はレンタルで。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。