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22年目の告白 -私が殺人犯です- [映画]

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■2017/6/10鑑賞@109シネマズ川崎。今年49本目の邦画17本目。

■オレがこの映画を観たのは公開初日で、ブログを書いてる現在は6/29とかなり後(すいません)なんだけど、正直ここまでヒットするとは思ってませんでした。鉄板の興収を誇った『美女と野獣』を破って興収成績堂々のV3である。主演の藤原竜也の熟女系受けの凄まじさは、昨年の藤原主演の『僕だけがいない街』の舞台挨拶を観ていたので痛感していたのだけど、まさか理由はそれだけではあるまい。ここまでのヒットは制作側も予期していなかったのではないか。

■オリジナルかと思ったら、2012年の韓国映画『殺人の告白』のリメイクらしい。未見。

■5人の連続殺人事件は時効を迎え(殺人事件に時効が廃止されたのはその後)、当時担当していた刑事・牧村(伊藤英明)は同居していた妹・里香(石橋杏奈)がその後行方不明ということもあり、忸怩たる思いを抱えていた。そこに真犯人と名乗る男・曾根崎(藤原竜也)が突如記者会見を行い、手記を出版するという。身内を殺された遺族たちは様々な反応を見せる。そこに、この事件を追うことで知名度をあげたTVキャスター・仙堂(仲村トオル)は曾根崎を生放送に呼び、真相を究明しようと目論むが。

■あらすじはここまで。サスペンスなのでトリックがあるのですが、これをネタバレすると映画の面白味が多分半減するので、さすがに書きません。面白かったんだけど、ネタバレの後はやや単調で若干失速気味。そこがちょっと残念だったかな。

■入江悠監督は、『SR サイタマノラッパー』シリーズで知名度を得た人。でも今作は持ち込み企画らしい。構成力とセンスが抜群にいいので『ジョーカー・ゲーム』のようにメジャー作品の頼まれ仕事も結構あるようだ。『SR サイタマノラッパー』のヒットの後は、これで食えると思って東京に出てきたが、金回りに困って結局実家の埼玉に戻ったという哀しいエピソードもある。今はそんなことないと思うけど。

■おそらく、ちょっと前までテレビ東京でやっていた深夜ドラマ『SR サイタマノラッパー 〜マイクの細道〜』とかが入江監督が本当にやりたいことなんだろうな。でも映画業界は入江監督の企画には乗らず、彼の構成力とセンスだけを使いたくて持ち込み企画を持ってくる。なので、入江監督自身が企画している次回作にはスポンサーが付かず、制作費をクラウドファンディングで求めているそうだ。映画業界の闇もあるなあ。あ、映画自体は十分な娯楽作です。

■ネタバレを少しだけ。故・野沢尚さん脚本の名作ドラマ『眠れる森』にヒントが。まあ、だいたいの人は分からないと思うので、ネタバレとしてはセーフかな。

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武曲 MUKOKU [映画]

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■2017/6/10鑑賞@109シネマズ川崎。今年48本目の邦画16本目。

■6月はバタバタしてて、観た映画はこの週末に集中して5本。これを書いている時点で6/29なので今月はこれで終わりだろう。しかし今月はブログをまだ一本も更新していないのもまずいかと思い(やる気がなかっただけだけど)。慌てて更新。気力があればもう少しするかも知れないけど。

『私の男』などの熊切和嘉監督で、主演は同じく北海道ネタの『そこのみにて光輝く』の綾野剛。撮影監督は近藤龍人さん。こりゃ期待しますがな。原作は藤沢周の同名小説。未読。

■青春時代を剣道に捧げた谷田部健吾(綾野剛)は、厳しく教えてきた父・耕造(小林薫)を練習中の事故で植物人間にしてしまい、それ以来自暴自棄の日々を送っている。もう一人の師匠・光邑(柄本明)は健吾を蘇らせるために、素人の高校生・融(村上虹郎)の能力を見抜き、健吾のもとに差し向ける。

■綾野剛は、今クールで放送していたドラマ『フランケンシュタインの恋』のような、変な役のほうが絶対に似合う。最近はイケメン枠で扱われているけど、どちらかというと爬虫類系の顔だし(綾野剛ファンの人すいませんすいません)。しかしこの映画、前半は良かったんだけど、特に後半は話の展開がまだるっこしくて失速気味。

■なのでちょっと残念だったのだけど、最近売り出し中の村上虹郎はいいな。あと、健吾の彼女役で一応ヒロイン扱いなんだけど、その割には出番が少なかったカズノ(前田敦子)が、健吾の家の玄関でやられてしまうシーン(下品ですいません)がとても印象に残った。もしかしてこの人は女優として生き残っていくのかも知れない。

■オレの期待値が高すぎたせいだとは思うけど、熊切監督にはもっと高みを目指して欲しかった。でも、熊切監督も参加した、佐藤泰志原作の函館三部作に共通の脚本家、高田亮さんの脚本がイマイチなせいかなとも。以前から違和感は感じていた。

■エラそうですいません。

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