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君の膵臓をたべたい [映画]

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■2017/7/29鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年62本目の邦画21本目。

■何となく引っかかったので観ることにした。原作は住野よる(男性)のデビュー作の同名小説。未読。かいつまんで書くと、難病に冒された少女と同級生の悲恋の物語。まあ、幾度となく使われてきたフォーマットではある。一番ヒットしたのは、これも同名小説を映画化した『世界の中心で、愛をさけぶ』(通称セカチュー)だし、類似作はたくさんある。最近では昨年、広瀬すず主演の『四月は君の嘘』もそうだ。これは原作は漫画だけど。まあ使い古されたフォーマットだとは思ったけど、これが意外と悪くなかったのだ。トリッキーなタイトルにはちょっと引っかかったけどね。

■友人もいない読書好きの高校生・志賀春樹(北村匠海)は、虫垂炎で入院していた際に、今まで言葉も交わしたことのない同じクラスの桜良(浜辺美波)が落とした手書きの文庫「共病日記」から、彼女が膵臓の病で余命が長くないことを知る。その日から春樹は桜良の「思い出づくり」に半ば強引に付き合わされることになり、そのため桜良の親友の恭子(大友花恋:成人してからは北川景子)や、桜良の元カレの委員長(桜田通)から無駄な恨みを買うことになる。それでも博多に旅行に行ったりとかで、恋人ではないにしろ距離を縮める二人だったが、桜良の病状は深刻で。

■まあまあネタバレをしてしまっているので大変申し訳ありません。あと、公式サイトでは主人公は【僕】になっていて、本名は途中で明かされるのだけど、別にネタバレにはならないのでめんどくさくて雑に書いて申し訳ありません。

■原作は未読だし読む気もないけど、ヒットはしているらしい。ただ、これも『セカチュー』同様、原作の足りない部分を脚色で補ってちゃんと仕上げた感が強いかな。『セカチュー』の原作はハードカバーを買って読んだので多少の文句も許されるとは思うけど、とにかくスカスカ。これを映画版(大沢たかお&森山未來・長澤まさみ)やドラマ版(緒形直人&山田孝之・綾瀬はるか)で充実した内容にできたのは、脚色が素晴らしかったからだろう。

■原作を読んでないのにあれこれ言うのはダメだけど、今回も原作にはない、大人になった春樹(小栗旬)と恭子(北川景子)が出てくるのは、おそらく『セカチュー』の構成に学んだところも多いのでは。

■まあでもね、良かったんです。浜辺美波は前に見たことがあるとは思うのだけど、すごく良かった。声がキンキンになるのはちょっとアレで、その辺はちょっと広瀬すずにも似ているかもしれない。内容が『四月は君の嘘』にも似ているので、もしかして広瀬すずにオファーを断られた結果か?とも思ってしまったが、それはわたくしの妄想です(もちろん根拠なし)。春樹役の北村匠海は、初見の俳優さんかと思ったら、何と『鈴木先生』の出水君じゃないですか! 陰気なイメージはそのままに。成長してたんっすね。

■まあまあお薦めです。オレと同年代の人は観に行くのはキツいかも知れませんが。でも、原作がどうであれ脚本と演出でいい映画にもできる、という見本の映画のような気もします。原作読んでないんで大変申し訳ないですが。

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