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リングサイド・ストーリー [映画]

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■2017/10/15鑑賞@チネチッタ。今年88本目の邦画33本目。

■今作の武正晴監督の作品は、正直言うと、安藤サクラが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲った『百円の恋』で初めて観た。小規模配給でそんな成果を上げるにふさわしいと思った。それで、武監督の前作『イン・ザ・ヒーロー』をWOWOWで見たら面白かったのだ。

■なんでまあ、観ることにした。江ノ島カナコ(佐藤江梨子)は弁当工場の従業員だが、クビになる。同棲している売れない役者・村上ヒデオ(瑛太)はプライドだけ無駄に高くて向上心がない。そして、事務所からの依頼を選び過ぎでバイトも嫌がる、まあまあのクズ野郎。カナコが仕事をクビになったので、勝手にプロレス団体の仕事を見つけて面接に行かせる。しかしカナコが団体で重用されるようになると嫉妬心をむき出しにして、いろいろ妨害するようになる。

■短く書きますが、これは『百円の恋』の二番煎じで、主演の男女が入れ替わっただけ。瑛太のクズっぷりの演技は賞賛ものですが、観客が抱いていいカタルシスがまったく解消されない。脚本があまり良くないので調べてみると、プロデューサーの李鳳宇さんと、横幕智裕さんだそうな。正直言って、これは脚本がダメでしょ。

■キャストはいいんだから、もうちょっと面白くしてよ。

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ブレードランナー ファイナル・カット [映画]

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■2017/10/15鑑賞@チネチッタ。今年87本目の洋画55本目。

■2017/10/28公開の『ブレードランナー 2049』の復習というか予習のために、映画館で2週間限定上映という話を知り観に来た。家にDVDとBDはあるし複数回見返しているのだが、念のために。正解。やはりかなりの部分を忘れていた。

■この偉大過ぎるSF映画の感想をいまさら書くのも憚られるので、あらすじだけ。西暦2019年(再来年だよ!)のロサンゼルス。人間そっくりの人造人間「レプリカント」を宇宙での重作業に就かせている政府。しかしレプリカントは反乱を起こし、複数のレプリカントが地球に潜入して破壊活動を始める。職を辞したはずの凄腕のブレードランナー・デッカード(ハリソン・フォード)は上司の命令でレプリカントを追跡させられることになる。

■以下は雑文調で気になったところを書きます。
・この映画は劇場公開されただけで3バージョンあります。オリジナルと『ディレクターズ・カット』、この『ファイナル・カット』の3バージョン。細かい描写が異なっているので、ファンの間では「デッカードも実はレプリカントではないのか?」という疑惑まで浮かんだ。リドリー・スコットは正解を明らかにせず面白がっていたみたい。
・ヴァンゲリスの劇伴が今聞いても最先端。『炎のランナー』や『アンセム』など、人の心を凄くとらえる作曲家だと思う。
・1982年当時では、VFX/CGの技術が今よりも全然自由が効かなかったはずなので、あれだけの圧倒的な映像を見せつけてくれたリドリー・スコット監督は凄いな。特にシド・ミードがデザインしたと言われる「タイレル・コーポレーション」の本社。ピラミッドを模してデザインされたらしいけど、すごく人手とお金を掛けて実際にモデルを造っただろう、というのは想像に難くない。
・改めて観ると、デッカード(ハリソン・フォード)よりもレプリカントのヘッド、ロイ(ルトガー・ハウアー)の方が全然存在感あり。

■いやいや、やはり傑作でした。その30年後にすごく興味がある。アメリカでの公開がコケようがどうでもいいわ。前作も最初の公開ではコケたらしいし。

■まあ、ほとんどいないとは思うけど(ライアン・ゴズリングのファンの人はいるかも)、これから最初に『ブレードランナー2049』を観るつもりの人は、絶対前作を観てから行ってください。そうしないと訳分かんないと思うから。

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ナラタージュ [映画]

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■2017/10/14鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年86本目の邦画32本目。

■例によって劇場でのポスターとは違う写真ですね。探しましたけど。いい加減ジャニーズ事務所も、自社タレントのデジタル映像を許可しないという姿勢を止めた方がいいと思いますけど。だって損してるんだからね。

■さてさて、行定勲監督の作品を観るのは三島由紀夫の傑作の映画化『春の海』以来です。好きな監督さんなんですが、最近観る機会が少ない。まあ正直言うと、有村架純がヒット作の朝ドラ『ひよっこ』以降、初のエロ役を演じるという報道に釣られたというのがあります。というよりそれが一番大きな動機だよ! いい年こいてゲスな自分が本当に恥ずかしい。

■原作は島本理生の同名小説。未読。ざっくりあらすじ。大学二年の泉(有村架純)は高校で孤立していた時に、教師・葉山(松本潤)に誘われ演劇部に所属することになった。その縁で母校の演劇部の公演に参加することになったが、封印していた葉山への思いが燃え上がることになる。しかし葉山は妻帯者だった。同じく演劇部の公演に参加していた大学生の小野(坂口健太郎)は、泉に恋をして交際することになるが。

■不倫の話です。オレは最近、正直言って芸能人や政治家の不倫のニュースにかなりうんざりしている。まだ芸能人のファンが「抱いていたイメージを裏切られた」ということで失望するのは理解できなくもないが、実際に文句を言う権利があるのは、当事者とその家族、せいぜい仕事で契約関係の人々だけだ。政治家なんて、もっと言えば仕事さえちゃんとしてくれていたら、オレ的には法に触れない限り、不倫しようが何しようがどうでもいい。現代でギャンギャン芸能人や政治家の不倫を騒ぎ立てる人たちは、これが別に違法行為ではないということを忘れているのだろうか? もちろん戦前には「姦通罪」という、男女不平等にも程がある罪名があったのだけど。

■じゃ、この映画が美しい不倫の話かというとそうでもない。葉山は妻・美雪(市川実日子)が心を病んで放火した事実に心を痛め、どこかに拠り所を求めていた。泉は安定を求めて小野と交際しつつ、本当に好きな葉山に呼ばれるとそちらを向いてしまう。オレの心が汚れているのか、登場人物がみんなゲスにしか見えませんでした。

■俳優陣のゲス演技は素晴らしい。ただ逃避しているだけなのに泉と関係を持ってしまう葉山(松本潤)のエロ眼鏡高校教師ぶり。途中で嫉妬に狂い、もはや変態の域に達してしまった小野(坂口健太郎)。そして清らかなふりをして中で男を天秤にかけている泉(有村架純)。まあ、みんなゲスです。

■行定勲監督の狙いとしては成功なのかな。監督がこの映画を撮った時のモチーフは、本編にも映像が挟まれる成瀬巳喜男監督の不倫映画『浮雲』らしいので。

■オレと同様ゲスな男性の方々が知りたいのが、「有村架純の濡れ場はどんだけエロいのか」というところだと思うけど、全然大したことありません。R指定がないので察していただけるとは思うけど。

■お薦めかどうかと聞かれると、もちろん不倫を否定してる訳ではないのですが、あんまりお薦めでもないです。このストーリーで上映時間140分というのは明らかに長すぎるし。30分カットでちょうどいいくらい。ただ、有村架純の同級生役の、映画好きの人は知ってる駒木根隆介が教師役の松潤よりも実年齢は2歳上、というのは面白いけどね。

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アウトレイジ 最終章 [映画]

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■2017/10/7鑑賞@チネチッタ。今年85本目の邦画32本目。

■『アウトレイジ』シリーズの最終作。二本目の前作『アウトレイジ ビヨンド』で「全員悪人 完結」というキャッチコピーだったのにまだやるのかと。いやいや、面白ければ全然いいんですよ。

■前作で暴力団同士の抗争を操っていたのが、刑事の片岡(小日向文世)と知った主人公のヤクザ・大友(ビートたけし)は片岡を射殺。日本に居づらくなった大友は、韓国のフィクサー張会長(金田時男)の庇護の許にいた。しかし韓国に出張中の花菱会の幹部・花田(ピエール瀧)が傘下の風俗店でトラブルを起こし、大友はそれを責める。花田は、手下によって大友の部下を殺害し、そのまま日本に戻る。業を煮やした大友は久々に日本に戻り、花田と花菱会を追い詰める。

■あらすじはこんくらいで。しかし、本職のヤクザの方も、たぶんこの映画みたいに日常的に「コノヤロー!」「バカヤロー!」を言ってはいないよね、それ関係の知人がいないので想像ですが。

■この映画を観た後に、民放の番宣でたけしやその他のキャストが出ていた番組を見たのだけど、北野映画の特徴として、「リテイクは少ない」「現場は巻きで上がることが多いので夜飲みにいける」というキャストからの発言があった。その理由を問われたたけしは「だって、オレ漫才師だもん。舞台でリテイクなんてないだろ」だそうです。それで、たけしの映画はおおむねテンポが良かったんだねと納得。

■ちょうどいい終わり方だった。個人的には病から回復した塩見三省さんの完全復帰に拍手を送りたい。

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亜人 [映画]

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■2017/10/1鑑賞@109シネマズ川崎。今年84本目の邦画31本目。

■結構前のことなので忘れている方も多いと思うが、邦画実写の歴代興収第1位は『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』なのです。興収は173.5億円。昨年大ヒットした『シン・ゴジラ』が82.5億円なので、どれだけすごい数字かは分かっていただけるかと。もちろん競合や時代背景もあるので一概には言えませんが。『踊る』は確か公開直後に映画館に行った記憶があるのだけど、終了後観客がみんな拍手をしていてビックリした。映画を観に行ってそんな体験をしたのは現在のところその一回だけです。そしてその映画の監督が今作の本広克行監督。

■前フリが長すぎました。原作は現在も連載中の桜井画門の同名漫画。未読。すでに劇場版でアニメ版が3部作として上映されているがこちらも未見。なので事前情報ほとんどなし。

■妹・慧理子(浜辺美波)の難病を治したいと、医者を目指した研修医の永井圭(佐藤健)は、交通事故でトラックにはねられ即死するが、即時に復活したので「亜人」と認定され厚労省の保護下に置かれる。「亜人」とは十数年前に発見された死なない人間のことであり、日本では圭が3人目に確認されていた。だが保護とは名目で、残虐な人体実験を繰り返され限りない苦痛を体験させられてきた。

■厚労省管轄下の「亜人研究所」に束縛されている圭のところに、亜人の一人目・佐藤(綾野剛)と二人目・田中(城田優)が圭の奪還に現れる。亜人研究所の担当者・戸崎(玉山鉄二)と対峙しつつ脱出は成功に思われるが、人間を残虐に殺す佐藤の態度に圭は違和感を持ち、最後に佐藤と対峙して独自に逃げ出す。

■佐藤の要求はエスカレートして、「亜人の自治区を区内に作れ。でなければ細菌テロを起こす」と政府に宣告する。逃亡していた圭は、対峙するべきだと思い戸崎に協力を申し入れる。

■だいぶあらすじを書き過ぎた感じで大変申し訳ございません。でも、とても面白いです。尺も長くないし(109分。またかよ)、身体能力がともに高い佐藤健と綾野剛のアクションには何も文句を付けるところはありません。その他にも、慧理子役の浜辺美波はもっと売れて欲しいし、戸崎のボディガード役で実は亜人の下村(川栄李奈)のダークスーツに白ワイシャツ、というのは、『SP』での真木よう子の役割を引き継いでるのかなと思って笑った。

■あえて難癖を付けるとしたら、綾野剛の台詞回しがとても芝居がかってた所かな。原作もアニメも観てないので何とも言えないが。あそこが調和を壊してた気がする。綾野剛ってそんな下手な俳優じゃないもの。

■確かにB先輩に指摘されたように、「リセット」は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』に似てるし、亜人が追い詰められると黒い霧(IBM。またか:笑)を出すのは『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』はあるんだけど、これはこれとしてすごく面白い。

■本広克行監督は大ファンというわけでもないが、『幕が上がる』とかは好きでした。またもっと活躍して欲しいです。

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ドリーム [映画]

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■2017/9/30鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年83本目の洋画53本目。

■最初に言っとくと、この映画はアメリカでの上映中『ラ・ラ・ランド』を上回る興収を叩き出したとの事です。それで初週の上映館が63館って、配給(20世紀FOX)と映画館、馬鹿じゃないですか? メジャーから色々イジられた『この世界の片隅に』と同じ63館。その後の大ヒットは皆様ご記憶の事とは思うけど、同じレベルで週末の興収は第7位ですよ。『この世界の片隅に』は10位だったし、同時期に上映の作品の質の差があるので単純には比較できないとは思うけど、何で? 今からでも上映館を拡大すべき。

■米ソ冷戦下の1961年。NASAのラングレー研究所に勤める3人のワーキングマザーの黒人女性。リーダー格のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)のもと、数学の天才のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)、エンジニア志向のメアリー(ジャネール・モネイ)は、黒人女性だけの部署「西計算センター」で働いている。ある時数学の天才が欲しいという宇宙特別研究本部長・ハリソン(ケビン・コスナー)の意向で、キャサリンはそこに配属になる。が、他のスタッフは全員白人で、その棟には黒人用のトイレがないためキャサリンは大変苦労する。

■ドロシーは実質管理職の仕事をしているにも関わらず、昇進を申請しても、上司のミッチェル(キルスティン・ダンスト)には「前例がない」と拒否される。メアリーはエンジニア職への転換を目指すが、そこでも黒人ということで制限され、夫にも反対される。ある時ドロシーはIBM製の巨大コンピュータがNASAに導入されると知り、手計算の自分たちの仕事はいずれ無くなると思い、コンピュータ/プログラミングの勉強を密かに始めるが。

■主演女優さん3人についてはあまり馴染みがなくて申し訳ございません(後で確認したら、ジャネール・モネイは今年のアカデミー作品賞の『ムーンライト』にも出てました。記憶力の無さを呪いたい)。でもとてもグイグイ引っ張られる物語だ。お涙頂戴なところは全くないが、数回軽く涙ぐんでしまった。主役3人の演技もとても素晴らしいが、ハリソン(ケビン・コスナー)の役がメチャクチャ美味しい。おそらく彼は、別にヒューマニストで白人と黒人の人権の差を解消しようとかではまったくなく、本当に現実的な効率至上主義の男だ。キャサリンがトイレで困っていて仕事の効率が落ちていると知ると、「白人専用」のトイレの看板をぶち壊し解消。重要な会議にキャサリンが黒人女性のため出席できないと知るとそのルールを破る。そんなにヒューマニストではないが、キャサリンを仕事仲間として全幅の信頼を置いているところが潔くてカッコいい。

■こういった人種差別が、オレが生まれるたった二年前にアメリカで横行していたと考えると怖い。それだけではなくて、なお現在に至ってもアメリカでの白人と黒人の問題、ひいては狂信的な集団「KKK」が未だに活動を続けている。だからこそヘイトは法律で厳しく規制されなければならないし、ハリウッドも時折見せる良心でこの映画を作っているのだと思う。日本だって他人事ではない。人種差別を容認したり看過するような政党が、政権を取ってはいけないのだ。

■まあ、そんな堅苦しいこと考えなくても十分に面白い娯楽作です。興味を持たれた方は是非に。前段にも書いた20世紀FOXの失策で上映館が多くないのは心苦しいけど。あとこの映画、原題が『Hidden Figure』(隠された人たち、もしくは、知られざる人たち、というのが意訳だけど該当するか)で、非常に邦題を付けづらいタイトルというのは理解するけど、最初に発表した邦題が『ドリーム 私たちのアポロ計画』で、この映画で扱った宇宙飛行計画はアポロ計画の前のマーキュリー計画だったので、SNSから「馬鹿か!」とかいう非難が殺到しサブタイを取り下げることになった。まさか炎上で興収を上げようとかのクソな発想ではないことを祈ります。映画単体としてとても面白いんだから。

■おまけ。この映画の数十年後に日本の子会社に勤めていただけなんだけど、IBMの(当時の)メインフレーム(おそらく処理能力は現代のスマホにも及ぶまい)が出てきたところは感慨深いものがあった。IBM関係の人は誰も出てこなくて出演はコンピュータだけなんだけどね。I社関係の人には鑑賞をお薦めします。ちょっとグッとくるかも。

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ユリゴコロ [映画]

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■2017/9/23鑑賞@109シネマズ川崎。今年82本目の邦画30本目。

■正直、シリアルキラーものはあまり好きではない。と言いながら昨年も何本か観ていた気はするけど。でもこの映画を観たのは、主演の吉高由里子の鵺のような(役所広司でも使ったな)演技力に魅せられたところが大。

■カフェをやっている亮介(松坂桃李)は、婚約者の千絵(清野菜名)が突然失踪し呆然とする。しかも父は末期癌で余命いくばくもないという。父のケアで実家に行った亮介は、「ユリゴコロ」と書かれた大学ノートを手にするが、そこには美沙子(吉高由里子)の凄絶な記録が記されていた。

■美沙子は幼少の頃から情緒不安定で、医者には「ユリゴコロ」がないのではと言われるが、それはおそらく「拠り所」の間違いと本人も知っている。幼少の頃に友だちを見捨てて以来、溝に嵌っている小学生をわざと死なせたり、同性愛に近い友人(佐津川愛美)を死に追いやったり、元の職場の先輩を撲殺したりとか、これはシリアルキラー以外ではないね。

■売春婦に堕ちた美沙子に救いの手を差し伸べたのは、洋介(松山ケンイチ)という男だった。すでに妊娠していた美沙子に「二人の子供として育てよう」と言い、穏やかな生活が始まった。

■正直、ストーリーにはまったく共感できない。シリアルキラーの恋愛感情とか何言ってんだって感じ。だけど、吉高由里子という女優の持つ魔性がなんだか許してしまう。人にはあまり薦めないけどね。

■原作の沼田まほかるさんは、割合そんな昔じゃないデビューなので若い方かと思ってたら、御年70歳とか。そこまで行かないと分からないところがあるのかもね。

■でもなあ、近日公開予定の『彼女がその名を知らない鳥たち』も、沼田まほかるの原作らしいし、オレが最近好きな白石和彌監督なので、たぶん観るんだろうな。

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スクランブル [映画]

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■2017/9/23鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年81本目の洋画52本目。

■たまにはスカッとする映画を観たくなるもので。クラシックカーのカーチェイス・アクションということで観てみようかな、と。

■異母兄弟のアンドリュー(スコット・イーストウッド)とギャレット(フレディ・ソープ)。彼らは今まで名だたるクラシックカーを盗み転売することで生計を立てていた。いつものようにオークション会場から高級車を盗むことに成功するが、そのオーナーはマフィアのモリエールだった。モリエールに囚われた二人は、交換条件として敵対している資産家・クレンプのフェラーリを盗み出すということで解放してもらう。そこからの虚々実々の駆け引きの話。

■上映時間も長くないしまったく飽きません。カーアクションも凄いし。しかし人気のクラシックカーを傷つける訳にもいかないし、現場の制作部は神経持たなかったのかなとも。『夜に生きる』を観てもそう思ったけどね。

■映像的にも派手だしアクションも緩みない。楽しい映画です。でもまあ、観終わった後には特に何も残らない。これって?と思ったら、製作陣が『ワイルド・スピード』とダブってるらしい。でもこういう潔さは好きです。

■オレはクルマにあまり興味が無いのでそうでもなかったけど、クルマ好きな人には楽しめる映画だと思います。こういう映画も絶対必要。

■ところで、主演のスコット・イーストウッドって、クリント・イーストウッドの息子さんらしい。父親と50歳以上違うけど、良さげなのでもっと世に出ていくといいね。

■スコットくんは初見ではありませんでした。反省。

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エイリアン コヴェナント [映画]

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■2017/9/17鑑賞@109シネマズ川崎。今年80本目の洋画51本目。

『プロメテウス』の続編であり、『エイリアン』の前日譚の映画。ただ続編がありそうな感じもあるので、この映画が『エイリアン』に直結するかどうかは不明。系統立てて観ている人は、鑑賞前に『プロメテウス』の復習をしておくことを強くお薦めする。自分の衰えつつある記憶力が、5年前に観た映画の記憶を保持していると信じたオレが馬鹿でした、はい。

■2104年、植民船のコヴェナント号は選定した移民先である惑星「オリガエ6」に向けて航行中だったが、船に故障が発生し冷凍睡眠中だった乗組員は目覚め出す。しかし船長のブランソンはカプセルの火災があり死んでしまう。ブランソンの妻・ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)は悲嘆に暮れる。その時に歌声のような音声を拾い、もっと近くに人の住める惑星があるのではないかという可能性が現れる。ダニエルズは当初の計画を履行することを主張するが、副官のオラム( ビリー・クラダップ)たちの反発に会い、その惑星に着陸することになる。それを静かに見守る随行アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)。地上に降りた彼らは、未知の生物に襲われることになる。

■久々に思い出したが、『エイリアン』を最初に観た時は、SFというよりホラー映画に近いという印象が強かった。H・R・ギーガーがデザインしたエイリアンは、38年後の今観ても斬新で怖い。緊張感を持ちつつストーリーは進むのだけど、時々起こるどんでん返しもまあまあ予想内で、結果的にマイケル・ファスベンダーの不気味さが強く印象に残る映画になった。ま、キャサリン・ウォーターストンが初代ヒロイン、シガニー・ウィーバーを踏襲してタンクトップ姿というのは面白かったけどね。

■なんでまあ、リドリー・スコット監督には、監督やるならこちらじゃなくて『ブレードランナー2049』の方をやって欲しかった、と思うのはオレだけではないだろう。でもリドリー・スコット監督にとっての出世作は『ブレードランナー』よりも前の『エイリアン』なのだからそちらに思い入れが強いのかもね。

■ちょっと不完全燃焼でしたが、事前に『プロメテウス』とできれば『エイリアン』を復習しておけばもっと楽しめるかなとは思います。

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