リングサイド・ストーリー [映画]
■2017/10/15鑑賞@チネチッタ。今年88本目の邦画33本目。
■今作の武正晴監督の作品は、正直言うと、安藤サクラが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲った『百円の恋』で初めて観た。小規模配給でそんな成果を上げるにふさわしいと思った。それで、武監督の前作『イン・ザ・ヒーロー』をWOWOWで見たら面白かったのだ。
■なんでまあ、観ることにした。江ノ島カナコ(佐藤江梨子)は弁当工場の従業員だが、クビになる。同棲している売れない役者・村上ヒデオ(瑛太)はプライドだけ無駄に高くて向上心がない。そして、事務所からの依頼を選び過ぎでバイトも嫌がる、まあまあのクズ野郎。カナコが仕事をクビになったので、勝手にプロレス団体の仕事を見つけて面接に行かせる。しかしカナコが団体で重用されるようになると嫉妬心をむき出しにして、いろいろ妨害するようになる。
■短く書きますが、これは『百円の恋』の二番煎じで、主演の男女が入れ替わっただけ。瑛太のクズっぷりの演技は賞賛ものですが、観客が抱いていいカタルシスがまったく解消されない。脚本があまり良くないので調べてみると、プロデューサーの李鳳宇さんと、横幕智裕さんだそうな。正直言って、これは脚本がダメでしょ。
■キャストはいいんだから、もうちょっと面白くしてよ。