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ミックス。 [映画]

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■2017/10/21鑑賞。今年89本目の邦画34本目。

■ドラマ『リーガル・ハイ!』のチーフディレクターの石川淳一監督と、脚本の古沢良太さんのタッグの、映画『エイプリルフールズ』以来の二本め。正直言って『エイプリルフールズ』は豪華キャストの割にイマイチだったので不安を抱えていたけど、ガッキーが可愛いからまあいいかというまあまあクソな理由で観てみた。ウソです。わたくし古沢良太さんの脚本にはかなりな信頼を置いています。

■天才卓球少女ともてはやされた多満子(新垣結衣)。元全日本代表の母・華子(真木よう子)にスパルタで鍛えられて一定の成績を残すが、母の早世後、さほど好きでもなかった卓球から解放され、一般企業に勤めるOLになる。そこで出会った卓球の実業団選手・江島(瀬戸康史)と恋に落ちるが、簡単に後輩の卓球選手・愛莉(永野芽郁)に寝取られる。失意の多満子は会社を辞めて実家の神奈川の卓球クラブに戻るが、そこでほぼ素人だけど意欲に溢れている仲間と出会い、江島への仕返しのために全日本卓球選手権に出場を目指す。

■多満子が戦略的に選択したスタイルは、エントリ数が少ないため比較的簡単に勝ち上がれる男女混合ペア「ミックス」だった。誰と組むか、というところで、卓球場に通っていたボクサー崩れの男・荻原(瑛太)しか選択肢がなく組まざるを得なかった。しかし最初の年は江島・愛莉ペアとの対決すらできずに惨敗。来年に向けてメンバーは立て直しを図るが、色々な障害が待ち受けていた。

■若干ネタバレすぎてすいません。卓球をテーマとしたラブコメディで、娯楽映画としてはよく出来ていると思いますし、俳優陣もベテランのエンケンさんや吉田鋼太郎さんまでよく卓球の練習をされている。俳優さんなんで当たり前だと言えばそうですが。そして周りのキャストが、書いた他にも広末涼子、田中美佐子、蒼井優、小日向文世とかなり豪華。おまけに現役の卓球メダリスト、石川佳純や水谷隼まで出てるのは笑った。もちろん絶好調のガッキーは何やってもカワイイ。

■ただ、『エイプリルフールズ』もそう思ったのだけど、無駄にキャストが豪華過ぎるぶん、焦点があちこちに分散しちゃうし、連ドラ『リーガルハイ』で見せた、古沢良太さんならではのひねりがまったく感じられない。最初にあったであろう「ガッキーでラブコメを」って企画にすんなり乗ったって感じ。石川淳一監督はフジ系列の共同テレビのディレクターで、今作は映画2作目なので、まだ映画のお作法に慣れてないのかも。慣れられた今後を期待すべきなのかも知れませんが。それに、古沢さんも今のところ、映画より連ドラの脚本が向いているような気がします。

■正直言ってこのコンビなら、映画より『リーガルハイ』のシーズン3を観たいという気持ちの方が強いです。申し訳ございません。

■おまけ。多満子の実家の卓球クラブは、神奈川県郊外という設定なんだけど、多満子と荻原が最初に出会うシーンは、どう見ても千葉の第三セクター『小湊鉄道』の車内。鉄の人はそういうところが面白いかも知れません。

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