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シンクロナイズドモンスター [映画]

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■2017/11/11鑑賞@チネチッタ。今年99本目の洋画61本目。

■アカデミー助演女優賞のアン・ハサウェイが、何だかおかしな怪獣映画の主演をやるというのを予告編で知り観に来た。エンドロールを観たらアンも制作に名を連ねていた(笑)。

■最近のアン・ハサウェイは以前よりも肩の力を抜いて仕事をしている気がする。結婚して出産したということもあるのだろうか? すいません男のオレには分かりません。

■NYでネット関係の仕事をしていたグロリア(アン・ハサウェイ)はとあることで失職し、同棲中の彼氏・ティム(ダン・スティーヴンス)に依存して毎日遊び放題。業を煮やしたティムに追い出されたグロリアは、他にあてもなく生まれ故郷の田舎町に戻る。 そこで再会した幼馴染のオスカー(ジェイソン・サダイキス)に誘われ、グロリアはオスカーが営むバーで働くことになる。

■その時に、ソウルで怪獣が暴れまわるということが世界的なニュースとして流れる。ニュースを見ているうちに、グロリアは怪獣と自分の動きがシンクロしているのではないかという疑いを抱くのだが。

■まあまあ、トンデモSFの範疇の映画なんだけど、アメリカでも地方都市の疲弊という問題はあるのだなというのは分かった。映画全体の出来としてはどうかなとは思うけど、やさぐれたアン・ハサウェイはなかなかチャーミングです。ただ、主人公が「ダメウーマン」っていうのは明らかにブルゾンちえみのブームに乗っかってると思うのだけど。もちろん日本だけでね。

■海外ロケ地が同じアジアの日本ではなく韓国、というのは少し残念。ただ、映画のロケに関しては、日本よりはるかに融通が効くのが韓国というのは伝え聞いてるので、やむなしかと。

■まあ、ご興味があれば、いずれレンタルで。

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彼女がその名を知らない鳥たち [映画]

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■2017/11/4鑑賞@チネチッタ。今年98本目の邦画38本目。

■今作の白石和彌監督の作品は大好き。最初に観た『凶悪』、そして昨年の『日本で一番悪い奴ら』など。観て幸せになる映画を作る監督ではないけど、絶望感を感じさせる監督としては日本で有数の方だと思います。

■この映画、このあいだ観た『ユリゴコロ』と、原作者沼田まほかるさんの同名小説(未読)という点で同じ。松坂桃李が出演しているというのも共通点。映画の出来もイマイチだったし、原作小説のシノプシスにまったくのめり込めなかったので、どんなもんかなと思って若干腰が引けた状態で観た。

■十和子(蒼井優)は16歳上の稼ぎも少なく不潔な男・陣治(阿部サダヲ)に、嫌悪感を持ちつつも同居して、実際彼の稼ぎに頼っている。だが5年前に別れた男・黒崎(竹野内豊)のことが忘れられない。時間を持て余しているがゆえに、百貨店にクレーマー行為を繰り返す十和子。この時点で観客の感情移入度はゼロに近くなるだろう。しかし、百貨店の担当者・水島(松坂桃李)とこの件を機に接近する。

■同時期に警察より、黒崎が行方不明という連絡が入る。十和子の日常を執拗に追い回す陣治に対して、十和子は陣治が黒崎の失踪に何か関わっているのかという疑いを抱くが。

■もちろんネタバレはしませんが、『ユリゴコロ』とある意味似てて、ああ、この沼田まほかるさんという人の小説は読みたくないなという思いを強くした。ところが、この映画、かなりな傑作なのでした。阿部サダヲが上手い俳優さんということは知っていたはずなのに、本当に唸らされた。蒼井優の芝居も凄い。松坂桃李は最近悪役での出番が多いが、結構ハマっていると思う。現在放送中の朝ドラ『わろてんか』の芝居は友人たちからは絶不評だけど(笑)。竹野内豊は、この映画に限ってはあまり存在感がなかったかも。

■やはり白石和彌監督の演出が最大の成功要因だろう。テーマが暗すぎてヒットとまでは行かなかったみたいなので、現時点での上映館はまたもほとんどありません。申し訳ございません。是非レンタルとかで。お薦めです。

■白石和彌監督は、来年も上映予定作が2作控えているので楽しみです。

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氷菓 [映画]

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■2017/11/3鑑賞@チネチッタ。今年97本目の邦画37本目。米澤穂信さんというミステリー作家の同名作を映画化したものらしいけど、未読。まあ興味は、広瀬姉妹の姉広瀬アリス、そして映画出すぎだろの山崎賢人のW主演にあった訳ですけど。

■高校に進学した折木奉太郎(山崎賢人)は、現在海外在住の姉の命令で、無理矢理「古典部」なる部活に入部させられる。そこにはなぜかお嬢様の千反田える(広瀬アリス)も入部してきた。実はえるの入部の目的は、昔この高校に在学していた叔父・関谷純(本郷奏多)に関わるものだった。その謎を解くために、奉太郎は旧友の里志(岡山天音)や、毒舌少女・摩耶花(小島藤子)と協力して謎を解こうとするが。

■キャスティングはそんなに悪くない。山崎賢人・広瀬アリス(ともに23歳)が高校一年生に見えるかどうかは別にして、今邦画で面白い作品に出ている岡山天音や、『ひよっこ』で存在感を示した小島藤子とかね。あ、二人とも『ひよっこ』組でしたね。

■しかしコケた、らしい。人気俳優を揃えて公開週のトップテンにランクインしなかったのは、まあ惨敗だろう。その理由には前述の「広瀬アリスがとても高校一年生には見えない」というのもあると思うけど。一番問題なのは題材である。この映画の舞台は現代かと思ったが、確認したら2003年だった。14年前。そしてこの映画における解き明かすべき事件は、これより遡ること33年前、学生運動が盛んだった頃の叔父・純の話なのだ。

■50半ばのオッサンのオレも、生きてはいたけど体感はしてなかった時代の話を、この映画のメインターゲットであろう10〜20代の観客がすっと入れるはずはない。企画の失敗だと思う。この映画の監督の安里麻里さんの作品は初見だけど、おそらく持ち込まれた企画なんだろうな。山崎賢人も広瀬アリスも、お気の毒です。

■ところがこの原作のシリーズは累計230万部超の人気作で、アニメ化もされてヒットしているらしい。その実績もあって制作のKADOKAWAはシリーズ化を目論んだのだろうが、初回がこのコケかたでは無理だと思う。やはりラノベファン=アニメファンと実写ファンは似て非なるものなのだろうか。

■おまけ。この映画を観た時にFBに「広瀬姉は映画作品には恵まれてないな」というコメントを付けたのだが、知人の先輩から「わたくしの映画に出ております」と言われて確認したらそうだった。ぎゃ。言っておきますが先輩のその映画は良作でした。全然責めてません。ちょっとここで書くのは恐れ多いのですが、まあ検索すればどの映画なのかは分かるかなと思います。

■まあでも、そんな暇な人いないか。

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マイティ・ソー バトルロイヤル [映画]

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■2017/11/3鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年96本目の洋画60本目。

■『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)の一環。本編ではまあまあ脇役なマイティ・ソーが主役の映画。MCUにまあまあ騙されているオレのようなバカな観客が行くような映画。でも結構面白かったのだ。

■まあざっくり言うと、家族内の争いの話。父オーディン(アンソニー・ホプキンス)が亡くなったので、ソー(クリス・ヘムスワース)との間に姉・ヘラ(ケイト・ブランシェット)と弟ロキ(トム・ヒドルストン)で主導権をめぐる争いということです。

■でも結構面白かったです。MCUの前作『スパイダーマン ホームカミング』に続く軽さ。そろそろ重い宿命を負ったヒーローの描写、に日米問わずアメコミファンの観客に飽きられてしまったのかね。

■快作だと思う。そして本筋にはあまり絡んでこなかった『ドクター・ストレンジ』の主人公のベネディクト・カンバーバッチを無理矢理(?)登場させたマーベルの商魂には頭が下がります。

■なお原題は『Thor: Ragnarok』。ラグナロクは「終末の日」とでも訳せばいいのか。別にこのままのカタカナのサブタイでいいと思うのだが、別のカタカナの『バトルロイヤル』という日本版サブタイに変更になった。大人の事情なんかな。

■でも面白いよ。遅筆でほぼレンタルになるのは申し訳ありません。

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アトミック・ブロンド [映画]

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■2017/11/1鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年95本目の洋画59本目。

■最近オレの中で存在感を増しているシャーリーズ・セロン。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『ワイルド・スピード ICE BREAK』とかでの強い印象。今回はセロン様が主演なので観ることにした。

■1989年のベルリン(って書くと遠い昔のようだがオレは既に社会人だったorz)。イギリスの諜報機関、MI6の凄腕スパイのロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に命令が下され、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すためにベルリンに送られる。映画は帰還したロレーンとMI6の幹部による尋問から始まる。

■以下はサスペンスなので書かないけど、とにかく主演のシャーリーズ・セロンのアクションが、今までの出演作品同様に凄い。まあまあ腰が抜けます。ストーリーもよく練られていて息をつく暇もない。そして、我々50代には馴染める、80年代の雰囲気をきちんと再現できているところも良かった。

■この映画を観て思ったのは、日本では本格アクション女優があまりいないな、ってこと。若手だと清野菜名(『トットちゃん!』でブレイク中だがもともとはアクション女優)とか武田梨奈くらい。現在放送中の日テレのドラマ『奥様は、取扱い注意』の主演の綾瀬はるかもよく頑張ってはいるけど(オレには絶対にできない)、この映画と比べるとおままごとに見えてしまう。綾瀬はるかさん、大変申し訳ございません。

■お薦めですが、もう劇場ではやってません。しばらくした後でのレンタルで是非。遅筆で申し訳ございません。

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バリー・シール アメリカをはめた男 [映画]

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■2017/10/29鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年94本目の洋画58本目。

■まあまあ、トム様の主演映画はだいたい観るわけですよ。ハズレ比率は低いし。でもまあ、たまにはハズレるんだけど。『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』とかね。

■1970年代後半の話。アメリカの航空会社TWAで最年少で機長になったバリー・シール(トム様)は、サイドビジネスで密輸に加担していた。そこに目をつけたCIAは彼をスカウトし、偵察任務に就かせた。任務の途中で麻薬の運び屋と接触することになり、麻薬の密輸にも手を染める。面白いほど現金が手に入り、栄華を極めたバリーだったが、破綻への足音が近づいていた。

■結構面白かったが、バリーはエリートのくせにまあまあ馬鹿であって、この邦題のサブタイ『アメリカをはめた男』ではなくて、『アメリカにはめられた男』の方がしっくり来ると思う。ちなみに原題は『American Made』という含蓄のあるタイトルであって、毎度のことながら日本の配給会社のセンスの無さには絶望する。

■ただ、トム・クルーズの強力なアイコンである「馬鹿そうに白い歯を輝かせる笑顔」が主役にぴったりで、そこそこ面白いので鑑賞代の価値はあると思います。まあまあお薦め。

■と言っても、映画館ではもうやってないんだよな。遅筆ですいません。できればレンタルで。

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