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パーティで女の子に話しかけるには [映画]

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■2017/12/9鑑賞@チネチッタ。今年105本目の洋画66本目。

■いかにもボーイ・ミーツ・ガールのような甘酸っぱいタイトル。これは半分映画の内容を示しているようで半分はそうでもない。なお、邦題は原題の直訳に近い。日本語で変にこねくり回した別の邦題がついていたなら、オレはたぶん発狂していただろう。

■1977年のロンドン郊外。パンク好きだが冴えない少年エン(アレックス・シャープ)は仲間二人と、出会いを求めてパンク関係のパーティに潜り込む。しかしどうも様子がおかしい。そこでエンはザジ(エル・ファニング)という少女と出会い、パンクやファンションの話で仲良くなる。しかし実は。そこはパンク・パーティではなくて宇宙人の集会だった。ザジも同じ宇宙人で、48時間以内にここから去らなければならない。出会ったばかりの二人の冒険が始まる。

■簡単に言うとSFだけど、色々奇妙な上に、主人公が77年のロンドンの少年ということは観客のオレとほぼ同世代。ピストルズやラモーンズが大音量で流れていた時代。あ、四国の田舎ではそんなに音量は大きくなかったけど。エル・ファニングがポスターで着ているツイードのジャケットなんて涙を禁じ得ない。

■そう、この映画で初めてオレはエル・ファニングの魅力に覚醒したのだ。『ネオン・デーモン』『20センチュリー・ウーマン』と観て、「この女優さんのどこがいいんだろう?」という疑いを持ったままだったけど、この映画での「ザジ」という役はエル・ファニングにしかできない。素晴らしい。そして甘酸っぱい結末も含めて、とてもチャーミングな映画。

■もともとの上映館が多くないこともあり、東京での上映は少なくなってきたけど、地方ではこの映画もこれからが本格公開。可能な人はぜひ観てください。ただし、趣味に合わなかったとしても補償はいたしかねます(笑)。

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オリエント急行殺人事件 [映画]

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■2017/12/9鑑賞@チネチッタ。今年104本目の洋画65本目。

■『オリエント急行殺人事件』アガサ・クリスティ作の不朽の名作小説で、これまでもさんざん映像化されてきた。直球ではないものの、2015年の新春特番で、三谷幸喜の翻案で舞台を日本にしてドラマとして放送された。とても面白かった。それは別にして、かなり沢山の人が結末を知っている内容でどこまで攻め込めるのか、というところに興味はありました。たぶん謎解きに重点を置かないのでは、と。

■ケネス・ブラナー監督・主演。世界でもっとも結末を知られているミステリーのひとつ、なのであらすじにはあまり触れないが軽く。エルサレムでの難事件を解決した名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)。イスタンブールで休暇を楽しもうとした矢先、急遽ロンドンでの事件の解決を依頼され、オリエント急行の席を手配してもらい乗り込む。

■食堂車にいるポアロの元に、アメリカ人の富豪・ラチェット(ジョニー・デップ)が現れ、脅迫を受けているため身辺警護を依頼される。気が進まないポアロは断るが、深夜、列車は雪崩のために脱線し停車。その際、ラチェットが刺殺体で発見される。外部からの侵入者はないと断定したポアロは、乗客全員を容疑者として捜査を開始する。

■まあとにかくキャストがそれ以外も豪華。ペネロペ・クルス/ウィレム・デフォー/ジュディ・デンチ/ジョシュ・ギャッド/デレク・ジャコビ/スリー・オドム・Jr/ミシェル・ファイファー/デイジー・リドリーと、凡百の映画ならキャストのギャラだけで4〜5本はできそうな感じ。でも無駄遣いというわけではなく、適宜それぞれの俳優が要所要所で輝きを放っている。鉄橋の上での停車というのも鉄オタ心をくすぐるし、なにより舞台が寝台列車というのが、通常の寝台列車の運行が一日たった一往復になってしまった日本からすると、とてもとても羨ましい。

■もちろん鉄道マニアでなくても十分に楽しめます。ところで『スター・ウォーズ フォースの覚醒』で現れた新星のうち、アダム・ドライバーはこの2年でびっくりするくらい売れっ子になり数本の映画に出ているが、ヒロインのデイジー・リドリーはあまり見かけなかった。が、今作ではちゃんと存在感をもっている。おそらくアダム・ドライバーとは若干タイムラグがあった程度で、彼女もこれから売れていくんだろうなと。

■原作の性格上、謎解きの面白さは少ないですが、十分な娯楽作です。

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