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ラプラスの魔女 [映画]

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■2018/5/5鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年35本目の邦画14本目。

■あまりハズレのない東野圭吾原作小説の映画化。ただ、多作だが作品には当たり外れのある三池崇史監督作なので慎重に観た。まあ、広瀬すずが出てたってことも大きいんだけどね。

■あらすじは大幅に省く。地球物理学の教授・青江俊介(櫻井翔)は、不可解な連続死事件のために警察にかり出されるが、そこには謎の美少女・円華(広瀬すず)が絡んでくる。

■東野圭吾作品にしてはプロットが雑すぎで、どうしてこんな原作を映画化したのかが疑問。まあ、東野さんは別の作法で書いた、って言う話だけど、そこが敗因かなと。

■広瀬すずを始め役者を全く活かしてない。福士蒼汰。トヨエツもそうだ。あげくに主演の櫻井翔も無駄遣い。

■まあ、原作の責任も大きいけど、ハズレをやった監督の責任もあるかもね。

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アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル [映画]

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■2018/5/5鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年34本目の洋画21本目。やっと5月に突入。

■1994年のリレハンメル・オリンピック代表、トーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)の実話(脚色もあるだろうが)の再構成。フィギュアスケートは日本代表以外はあまり興味のない、多くの思考の浅い日本人のわたくしには、もういい年だった当時(30過ぎてた)のに記憶が浅い。

■母子家庭に育ったトーニャは、母ラヴォナ(アリソン・ジャネイ)に厳しく躾けられ、本来ならば富裕層しか受けられないスケートのコーチングをラヴォナの交渉力で勝ち取り、母の見込み通り一流スケーターに成長する。しかし成長には壁があった。リレハンメル・オリンピック代表の選考時、当時の夫セバスチャン(ジェフ・ギルーリー)は対抗候補に対し、知り合いに襲撃を依頼する。

■久々にクズばかりの映画はある意味痛快。トーニャはこんな鬼母に育てられたらそりゃ性格歪むわ。ラヴォナ役のアリソン・ジャネイは、そりゃアカデミー助演女優賞を受賞するわ、という狂気を孕んだ熱演。でも映画を観た中で一番印象に残ったのは、マーゴット・ロビーの眼力の強さだった。

■遅筆で申し訳ありませんが、もう上映はとっくに終わってます。

■マーゴット・ロビーのスケーティングは流石に、たぶんとても練習したんだろうけど、エンドロールに流れるトーニャ・ハーディングの演技には遠く及ばなかった。デジタル技術と編集の技だと思うけど、あえて実際の映像をエンドロールに挟んだ制作陣には敬意を表しますよ。



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アベンジャーズ インフィニティ・ウォー [映画]

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■2018/4/28鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年33本目の洋画20本目。

■ま、MCUはだいたい観てきたので、今作は期待度が高いというのは分かっておりました。しかし、アイアンマンはともかく、キャプテン・アメリカやマイティ・ソー、スパイダーマン、そしてブラックパンサーまで、サブキャラがメインの映画が多数作られてきて、まとまりがつきそうにないと言うのはある程度予測できてはいた。

■元の企画としては、『インフィニティ・ウォー Part1』と『Part2』の2部作として作られる予定だったが、今作だけで独立している映画と判断してこのタイトルになったそう。来年(2019年)春公開予定の『アベンジャーズ4』は別サブタイになるとのこと。いやいや、全然独立してねえよ。

■あらすじは雑に書くよ。悪役サノス(ジョシュ・ブローリン)が世界の人口を半分に減らしたほうが地球は健全になるとして、世界を支配できる6つの石を集めようとするが、毎度おなじみアベンジャーズがそれを阻止しようとして動く話。

■まあ、面白いは面白いんだけど、VFXのインフレに若干胸焼けがするし、毛色の違う『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーも合流しているところには違和感ありあり。

■大ヒットはしてるけど、マーベルは今後のMCUについてはちょっと再考したほうがいいかも。さすがにエンディングのネタバレはしないけど、まさにクリフハンガー的な結末で、続編が1年後ってそりゃアカンだろ。しかも、サブキャラが独立したMCUの映画がヒットしてるので、続編の安いトリックは想像つくし。

■『アベンジャーズ』シリーズとしてはヒット作だけど、マーベルの興収としては『ブラックパンサー』に及んでないのを、制作陣は真剣に受け止めるべき。

■ギリギリまだやってます。

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いぬやしき [映画]

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■2018/4/22鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年32本目の邦画13本目。

■『GANTZ』などが代表作の奥浩哉の同名漫画が原作。監督は映画『GANTZ』のときと同じ佐藤信介さん。『GANTZ』もTVで見てるんだけど、残念ながら過去ログなし。

■定年間近のサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨憲武)は、会社でも家でもお荷物。ある時ガンで余命宣告を受け、喪失感に襲われた犬屋敷は、妻マリエ(濱田マリ)に自分が拾ってきた子犬を捨ててくるように言われたが、迷いながら公園に。ちょうど同時期、母子家庭の高校生・獅子神皓(佐藤健)もそこにいたが、二人は巨大な光を浴び気を失う。

■目覚めた時は、遭遇した宇宙人によって二人は機械の体に置き換えられていた。その能力に気づき善行を始めた犬屋敷と、虐げられていた現実に牙を剥き始めた皓。思うがままに殺戮を繰り返してきた皓に警察の捜査の手が及び、匿ってくれたしおん(二階堂ふみ)とその祖母がSATによって惨殺されたことで皓は逆上し、大規模な殺戮行為に向かう。見かねた犬屋敷と、新宿上空での決戦が始まる。

■憲武さんを映画で見るのは久しぶりかもね。あ、でも松田翔太&前田敦子の『イニシエーション・ラブ』にはちらっと出てたか。映像は迫力あるし面白いんだけど。友人も言ってたが、上映時間はそんなに長くないのに中だるみ感強し。未読だけど原作のエピソードを省いて(それはまあしょうがない)アクションシーン主体にした構成だと思うけど、そのせいでむしろアクションシーンが中だるみになってしまったという皮肉な感じ。

■でも佐藤健の悪役って結構珍しいので、いま朝ドラ『半分、青い』を見てる人は見る価値があるかも。ただ遅筆で、当然今はほとんど上映してないので、レンタルか配信をお待ち下さい。こないだ久々に会った友人に「映画を観る参考にしてるんだから、もっと早くブログアップしてくださいよ!」と怒られた。しまった。

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レディ・プレイヤー1 [映画]

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■2018/4/21鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年31本目の洋画19本目。

■スピルバーグ監督は、この映画の制作を『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』と並行して進めていたそうで、天才監督には恐れ入るばかり。どこからこんなエネルギーが出てくるんだろう? ま、その分『ペンタゴン』の方は省エネで作られている感が無きにしもあらず。

■近未来。現実では冴えない生活を送っているウェイド(タイ・シェリダン)はVR世界『オアシス」ではパーシヴァルと名乗る、そこそこの有名人。ある時「オアシス」の創始者ハリデー(マーク・ライランス)が亡くなり、「オアシスの3つの謎を解いた者に全遺産を譲る」という遺言のためにプレーヤーたちは騒然。パーシヴァルは途中で知り合った謎の美女アルテミス(オリヴィア・クック)たちと謎解きを始める。

■しかし現実社会での大手企業IOIの社長・ノーラン(ベン・メンデルソーン)はその富を得て現実社会の支配を目論み、配下のプレーヤーたちをオアシスに放つだけでなく、トップグループにいるパーシヴァルたちを、現実社会でも物理的に攻撃し始める。

■『ゲームウォーズ』という小説が原作だそうだけど、正直2018年の映画としては設定がちょっと古くて(10年前なら良かったかも)、新人漫画家がこういう話をネームで持っていくと編集者に一喝されそうな感じ。

■しかしスピルバーグの力技のせいで、とても面白い。音楽もヴァン・ヘイレンの『JUMP』とかをいきなり持ってきたりとかで、若者向けというよりオレらおっさん世代、いやそれより上の自分世代のオタク心を満たすためにスピルバーグは作ったんじゃないのかな。日本のファン向けにも、森崎ウィン演ずるダイトウが「俺はガンダムで行く!」とガンダムに化身して敵と戦うところとか涙モノだ。『パシフィック・リム:アップライジング』の新田真剣佑のチョイ役とは違う、正真正銘の主要キャラの一人。ハリウッドでオーディションを経てこの役を掴んだそうで、今までは時々TVドラマで見る程度だったけど、これからブレイクしそうな感じ。

■少しだけ文句を言うと、最初は「オアシス」の中から映画が始まったので、主人公たちがほぼCG処理をされていてなかなか話に乗れなかったところと、全体として2時間20分と少し長すぎる。すいません、おっさんなんで。

■でもまあ、とても面白い映画でした。2018年公開なので来年のアカデミー賞の対象なんだけど、『ペンタゴン・ペーパーズ』と違い、作品賞でもノミネートもされないだろう。でもいいじゃん、楽しいんだから。

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娼年 [映画]

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■2018/4/14鑑賞@TOHOシネマズ日比谷。今年30本目の邦画12本目。

■石田衣良の同名小説が原作。石田衣良さんの小説は『池袋ウェストゲートパーク』シリーズ以降読んでないので未読。監督は同名舞台の脚本・演出をこなした三浦大輔さん。そもそも人の持つ罪や毒性を強調してきた監督さんで、『愛の渦』とかはその辺がはっきりしている。ただ一昨年の『何者。』とかは毒性は強いものの、表現は控えめだったかなと改めて思う。そう、今作も毒性がたっぷり。

■当初は観るつもりはなかったが、毎度おなじみB先輩が勧めて来たので、日比谷まで来たので観ることにした(地元川崎ではやってなかった)。

■東京の名門私大の学生・リョウ(松坂桃李)は日常の目標もなく、惰性的にバーでのバイトをこなす日々。ある日美しい女性・静香(真飛聖)が現れ、「女なんてつまらない」とうそぶくリョウに、「試験」を課し、合格したリョウは静香が主催するボーイズクラブに所属し、男娼として働くことによって数多くの女性と触れ合うことになる。

■三浦大輔監督お得意の、生身で本音をぶつけ合う男女のやり取りには若干疲れるところもあるけど、生々しくて面白い。ただ、観客の大部分が松坂桃李ファンの女性で、隣に座っていた女性二人連れは、「桃李くんもこんな映画に出なくても」とか言ってたし。

■そして、数多くの女優さんがきっぱり脱いで頂いているので、男子としては目のやり場に困る(ウソ)なんだけど、馬渕晴子さんの濡れ場まで観れるとは思わなかった(もちろん脱いではないです)。しかしオレの中で一番印象に残ったのは、松坂桃李のお尻でした。

■すべての人に勧められる映画ではありませんが、ロングラン中なのでまだやってる映画館はあるので、興味を持たれた方はぜひ。

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パシフィック・リム:アップライジング [映画]

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■2018/4/14鑑賞@TOHOシネマズ日比谷。今年29本目の洋画18本目。

■TOHOシネマズ日比谷は、東京ミッドタウン日比谷(謎のネーミングだ)に出来て以来初訪問。現在の東京で一番環境の良い映画館だろう。ただ、同じ系列の近くの「スカラ座」「みゆき座」をまとめて「日比谷」にしてしまったので観客に不親切だし動線は悪い。しかも各シアターに上映中の映画の表示がないし。ただ劇場は新築のせいか立派で、特にこの映画を観たスクリーン1は現時点で日本では最高級のシアターではないだろうか。

■前作『パシフィック・リム』がとてつもなく面白かったので、続編となると期待しかなかった。しかも途中で続編制作が難航しているというニュースもあったし。なので続編制作のニュースがあったときには小躍りしたものだ。ただ、前作のギレルモ・デル・トロ監督が降板しプロデューサー陣に留まり、監督はスティーヴン・S・デナイトになるという情報で若干イヤな予感がした。おそらくデル・トロは、アカデミー作品賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』を優先した結果というのは想像に難くない。

■前作より10年後の2035年。前の戦争で戦士したスタッカー(イドリス・エルバ)の息子、ジェイク(ジョン・ボイエガ)は軍を除隊し、非合法な仕事に手を染めていた。あるきっかけでジャンクを集めてイェーガーを作っていた少女アマーラ(ケイリー・スピーニー)と知り合い、揉め事の末軍に無理やり復帰させられることになる。そこには姉妹として育てられた事務総長・マコ(菊地凛子)が待っていた。

■しかし、軍事産業の大手会社の思惑もあり、忌むべき「KAIJU」が復活を遂げ世界中を恐怖に陥れる。ジェイクを初めとするメンバーが操縦するイェーガーたちは立ち向かうが。

■かなり端折ったあらすじで申し訳ないけど、あらすじだけ読むとワクワクしそうでしょ? これがアカンやつでした。デル・トロ監督の前作のオタクぶりを最大限に押し出したケレン味のある演出要素が今回はゼロ。日本が舞台の映像がおざなりだったり、新田真剣佑がまあまあちょい役だったりということを置いといても、映画としての完成度は前作に遥かに劣る。

■視覚的には楽しいけど、映画としては勧めません。前作に熱狂した人たちはたぶん同意見かと。

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素敵なダイナマイトスキャンダル [映画]

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■2018/4/8鑑賞@109シネマズ川崎。今年28本目の邦画11本目。

■伝説の編集長、末井昭さんの名前は存じ上げていた。『写真時代』とか『パチンコ必勝ガイド』とかね。『パチンコ必勝ガイド』については、大学時代多少はやっていたのだがあまり興味はなく、まったくの未読。しかし『写真時代』は結構読んでいた。大変申し訳無いが全部立ち読みで。写真はかなりエロかったし、テキストはサブカル系の人の連載が多かったのでかなり面白かったのを覚えている。

■本作は末井昭さん(劇中では柄本佑)の同名作品を映画化したもの。多少のフィクションは加えられているらしいけど。

■幼少期に母・富子(尾野真千子)が近所の男・礼司(若林竜也)と不倫の末、山中で働いていた父・重吉(村上淳)が家に備蓄していたダイナマイトを使って礼司と心中する。そのことは昭の後世までのトラウマになる。昭は高校を出たあと、地元の工場に就職するが、嫌気がさしすぐに上京。父親の出稼ぎ先の工場に入るがそこもすぐ辞める。その後デザインの専門学校に入った昭は、下宿先で牧子(前田敦子)と出会い結婚する。

■その後の遍歴を経て、写真雑誌『写真時代』の編集長に就任した昭は、当時の法律ギリギリでヘアヌード掲載の写真を掲載しまくり、そのたびに警視庁の係長・諸橋(松重豊)に呼び出しを受ける。その中で昭は部下の笛子(三浦透子)を愛人にするが、笛子はいつしか精神のバランスを壊してしまう。

■そして『写真時代』は描写の関係で実質発禁になる。その後は。

■自分の青春時代とダブってるので結構面白かった。柄本佑の演技は素晴らしいけど、末井昭さんと柄本佑の父、柄本明はメッチャ顔が似てるので、それに助けられたところがあるかも。一番良かったのは三浦透子。なりふり構わず脱いでるところ。『鈴木先生』『私たちのハァハァ』とはまったく別人の演技。この人もっと売れて欲しいなあ。

■前田敦子はこの手の映画にベストマッチなので、もうちょっと体張った方がいいかも。えっと、脱げとは言ってませんけど。

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