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はじまりのうた [映画]

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■2016/2/08鑑賞@目黒シネマ。今年11本目の洋画8本目。実は『セッション』との二本立てだったのだけど、平日だし『セッション』はもう観ているので(しかも消耗度がハンパない)、ラスト1回割引で観た。

■主演がキーラ・ナイトレイなので普段なら昨年初の公開時に当然観るべきなんだけど、タイミングが合わなかったし、邦題が大昔のコピーライターお得意の全ひらがななのでちょっと敬遠していた感もある。いい加減全ひらがながオシャレという感覚は止めていただきたいと思う。ただ、この映画を観た友人知人はかなりの高評価なので、これは観るべしと思ったので。音楽ものだしね。

■かつての敏腕音楽プロデューサー・ダン(マーク・ラファロ)は、時代の波に乗れずここ数年新人を発掘できずにいて、自ら立ち上げたレコード会社をクビになる。家族ともうまく行かず別居中で、酔っ払って行ったバーで偶然グレタ(キーラ・ナイトレイ)のアコギでの歌を聴き、その才能に驚く。

■グレタは恋人のデイヴ(アダム・ラディーン)のメジャーデビューに伴いNYに付いて来た。二人の共作曲はヒットしデイヴはメジャーになっていくが、デイヴの浮気が発覚しグレタは彼の許を去り、旧友のスティーヴのところに転がり込む。スティーヴに連れて行かれたバーで強引に歌わされていたところにいたのがダンだった。

■ダンはグレタを自分をクビにしたレコード会社のトップ・モスのところに連れて行き歌わせるが、モスはデモ版を聴いてから評価する、と素っ気ない。金がなくてスタジオも借りられないので、ダンはPCと編集ソフトと録音マイクを武器に、NYのあちこちでゲリラレコーディングをすることを思いつき、レコーディングメンバーを集めてデモアルバムの作成に取り掛かる。

■このご時世、アマチュアでも録音(&打ち込み)した曲をPCで編集して完パケを作るのは結構普通らしいけど、それにプラスしてNYの街でのゲリラレコーディングというアイディアが面白い。それにキーラ・ナイトレイの歌声を初めて聴いたような気がするが、なかなかどうして非常にチャーミング。考えてみると、現代での普通の人としてのキーラ・ナイトレイを見るのは初めてかも知れない。『プライドと偏見』『アンナ・カレーニナ』は舞台が昔だし、『エベレスト 3D』は出番がそれほど多かったわけではない。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに至ってはファンタジーだし。そういう意味ではこの映画でのキーラは最近で一番綺麗、というか等身大なのかな。ダンはどっかで見たことがあると思ったら、『アベンジャーズ』シリーズの超人ハルクでしたね。

■SNSを使って拡散したり、ネットで音源を配信するとかは現実では当たり前のことになっているが、これを映画という形できちんと見せているものって、あるようでそんなにないのではないかと思う。それより何より、劇伴が素晴らしいし、ストーリーの躍動感もあってすごく楽しい映画です。昨年観てたら昨年の洋画ベスト5に入ってたかも。

■当然、上映は名画座を探してもらうしかないがDVDはリリースされているのでそちらをレンタルで是非。お勧めです。

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