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愛しのアイリーン [映画]

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■2018/9/15鑑賞@TOHOシネマズ川崎。2018年78本目の邦画37本目。

■バブル期に『宮本から君へ』という、ものすごく暑苦しい漫画を世に送り出して、大部分に冷笑されながらも一部からは圧倒的な支持を受けた、新井英樹の同名漫画が原作。新井作品の映像化は『宮本から君へ』のドラマ化に続いて2作目。なおこの文章を書いている2019年秋には、劇場版『宮本から君へ』が公開予定。原作漫画の一番のキモをいったいどうやって映像化するのか、乞うご期待。

■閑話休題。監督はこういうダークな題材を得意とする吉田恵輔さん。山村に老いた父源蔵(品川徹)、母ツル(木野花)と暮らす独身男の岩男(安田顕)。麓のパチンコ屋で働いているが女性にはモテず、密かに思いを寄せている愛子(河井青葉)にも振られてしまう。

■一念発起した岩男は、なけなしの300万をはたいてフィリピンでの嫁探しツアーに参加して、金で貧しい農村の娘・アイリーン(ナッツ・シトイ)を連れ帰る。故郷に帰ると源蔵は死んでいて、葬式の会場にフィリピン人の娘を連れ帰ってきた岩男にツルは半狂乱になる。

■しかも、アイリーンは岩男を受け入れることを拒む。そして岩男の中で何かが壊れ、パチンコ屋のなかで愛子と関係を持ち、暴力団とも騒ぎを起こして岩男はどんどん追い詰められていく。

■原作の新井漫画もそうなんだけど、映画全体の熱量が凄い。主演の安田顕と、母役の木野花の芝居が際立っている。2018年お薦めの邦画のひとつです。万人受けはしないと思うけどね。

■知り合いで吉田恵輔の『ヒメアノ~ル』『犬猿』が好きな某嬢に薦めようと思ったのだが、何せ安田顕が3分に一回くらい「お○○こ!」と四文字ワードを絶叫するし、R15+なのでなかなか薦めづらかったのであった。

■でも、下品上等!という女性の方もぜひ見てほしいです。

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