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氷菓 [映画]

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■2017/11/3鑑賞@チネチッタ。今年97本目の邦画37本目。米澤穂信さんというミステリー作家の同名作を映画化したものらしいけど、未読。まあ興味は、広瀬姉妹の姉広瀬アリス、そして映画出すぎだろの山崎賢人のW主演にあった訳ですけど。

■高校に進学した折木奉太郎(山崎賢人)は、現在海外在住の姉の命令で、無理矢理「古典部」なる部活に入部させられる。そこにはなぜかお嬢様の千反田える(広瀬アリス)も入部してきた。実はえるの入部の目的は、昔この高校に在学していた叔父・関谷純(本郷奏多)に関わるものだった。その謎を解くために、奉太郎は旧友の里志(岡山天音)や、毒舌少女・摩耶花(小島藤子)と協力して謎を解こうとするが。

■キャスティングはそんなに悪くない。山崎賢人・広瀬アリス(ともに23歳)が高校一年生に見えるかどうかは別にして、今邦画で面白い作品に出ている岡山天音や、『ひよっこ』で存在感を示した小島藤子とかね。あ、二人とも『ひよっこ』組でしたね。

■しかしコケた、らしい。人気俳優を揃えて公開週のトップテンにランクインしなかったのは、まあ惨敗だろう。その理由には前述の「広瀬アリスがとても高校一年生には見えない」というのもあると思うけど。一番問題なのは題材である。この映画の舞台は現代かと思ったが、確認したら2003年だった。14年前。そしてこの映画における解き明かすべき事件は、これより遡ること33年前、学生運動が盛んだった頃の叔父・純の話なのだ。

■50半ばのオッサンのオレも、生きてはいたけど体感はしてなかった時代の話を、この映画のメインターゲットであろう10〜20代の観客がすっと入れるはずはない。企画の失敗だと思う。この映画の監督の安里麻里さんの作品は初見だけど、おそらく持ち込まれた企画なんだろうな。山崎賢人も広瀬アリスも、お気の毒です。

■ところがこの原作のシリーズは累計230万部超の人気作で、アニメ化もされてヒットしているらしい。その実績もあって制作のKADOKAWAはシリーズ化を目論んだのだろうが、初回がこのコケかたでは無理だと思う。やはりラノベファン=アニメファンと実写ファンは似て非なるものなのだろうか。

■おまけ。この映画を観た時にFBに「広瀬姉は映画作品には恵まれてないな」というコメントを付けたのだが、知人の先輩から「わたくしの映画に出ております」と言われて確認したらそうだった。ぎゃ。言っておきますが先輩のその映画は良作でした。全然責めてません。ちょっとここで書くのは恐れ多いのですが、まあ検索すればどの映画なのかは分かるかなと思います。

■まあでも、そんな暇な人いないか。

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non_0101

この作品、原作を読んでいたので気になっていたのですけど、
あっという間に観に行けない時間になってしまって終わってしまいました(T_T)
そう言えば、広瀬アリスさんの作品は何故か未見が多いです。
ちゃんと観ているのは『銀の匙』くらいですね。
この時は高校生が似合っていました(^^ゞ
by non_0101 (2017-12-31 22:51) 

sochi

>non_0101さん、

この映画、特にお勧めはしません(笑)。
ただ、広瀬アリスはもっと活躍してほしいですね。
by sochi (2018-01-12 21:32) 

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