アイアムアヒーロー [映画]
■2016/4/23鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年44本目の邦画19本目。鑑賞時間の累計(6,000マイル=分)で貯まる自分の鑑賞間隔だと、だいたい1年半に1回行使できる程度の「TOHOシネマズ 一ヶ月フリーパスポート」2月頃に権利を得ていたのだけど、今年は映画の繁忙期に使おうと今まで待っていた。
■原作は「ビッグコミックスピリッツ」に連載中の花沢健吾の同名漫画。花沢健吾の作品『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のドラマ化は見たことはあるが、漫画自体は未読。「スピリッツ」自体長く読んでないので。『めぞん一刻』の頃は読んでたなあ。いくつだよ。
■35歳の漫画家アシスタントの鈴木英雄(大泉洋)は、同棲している彼女のテッコ(片瀬那奈)にアパートから叩きだされるダメ男。職場に戻った後、テッコからの助けを求める電話でアパートに戻ると、「ZQN」と化したテッコに襲われるが逃げのびて職場に戻るが、職場も「ZQN」が支配していた。「ZQN」(ゾキュン)はウィルスに感染した人間がゾンビ化してしまう現象で、標高の高いところではウィルスが死滅するらしい、との情報を得た英雄は富士山方向に逃げるが、逃走途中で女子高生比呂美(有村架純)と出会い行動を共にする。御殿場のアウトレットモールまで逃げた二人は、そこを拠点としてZQNと戦うメンバーの一人、看護師の藪(長澤まさみ)に助けられるが、人間内での争いなどさらに面倒なことが二人を待っていた。
■原作未読なんでアレですけど、おそらく、途中である程度のケリがつくところで切った構成なのだろうが正解かと。あと、高速道路を借り切ったロケとかで結構大規模だし、ゾンビが出てくるので当然VFXもありなんだろうが、特殊造形とかでなるべく実写っぽく見せようという制作陣の姿勢には好感が持てた。R15+はエロシーンではなく、ゾンビとの闘いにおけるスプラッタなシーンが対象だと思うのでやむなし。日本のゾンビ映画としては結構頑張ってると思うけど、さすがにこれだけスプラッタだとリピーターは見込めないかもな。っていうか、日本映画でのリピーターってそんなに期待されてないか。
■テンポのいい演出は『GANTZ』とかの佐藤信介監督と、小説や漫画を再構成するのが得意な、脚本の野木亜紀子さんに拠るところが大かなと思う。あと、大泉洋はやはりこういうヘタレ系の役が似合う。『探偵はBARにいる』シリーズとかの二枚目路線はちとキツイので、その辺は何でもこなせる、同じ「TEAM NACS」の安田顕にちょっと負けてるかもね。
■GWの娯楽映画としてはいいと思います。スプラッタが苦手な方以外は。
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