探偵はBARにいる3 [映画]
■2017/12/2鑑賞@シネマサンシャイン衣山。今年103本目の邦画39本目。
■なんでこんな地方都市で観たかというと、ちょうど実家の愛媛に帰省中だったからだ。帰省中でも時間があれば観る、という映画乞食のようなさもしい根性はいかがなものか。とはいうものの、行ったことのない映画館に行ってみるのは結構楽しい。地元今治市にもシネコンは2つあるのだが(人口16万の割には恵まれている環境)時間の都合でこちら。こちらの映画館、伊予鉄大手町駅からちょっとの衣山駅徒歩5分と、繁華街にあるわけじゃないけど不便ではない。まあそんな地理事情は分かりませんよね、すいません。
■『探偵はBARにいる』『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』に次ぐシリーズ3作目。1作目はヒットしたけど2作目は今ひとつだったので、シリーズ化が危ぶまれていたけど、若干間を置いて復活。キャスティングは変更ないが、監督が(当時)東映社員監督の橋本一さんから、NHK所属の吉田照幸さんに変更になった。吉田さんはご存知の朝ドラ『あまちゃん』のDの一人で、外部で監督としても『疾風ロンド』を撮っている。
■そしてオレが好きな脚本の古沢良太さんは連投だけど、前二作の東映P須藤さんとの共作ではなくて、今回は単独脚本。しかも事前情報によると、今回の話は東直己さんの原作小説の舞台設定だけを借りて、ストーリーは完全オリジナルだとか。観る前からハードル上がっちゃうぜ。
■前置きが長すぎた。閑話休題。探偵(大泉洋)に、相棒兼北大農学部助手の高田(松田龍平)の後輩から、彼女の麗子(前田敦子)と連絡が取れなくなったので探して欲しい、という依頼が入る。
■気軽に引き受けた探偵。ところが、麗子がアルバイトをしていたところは、表向きはモデル事務所だが実際は売春斡旋組織だった。オーナー・マリ(北川景子)に話を聞くが、どこか引っかかる。帰宅途中の探偵はマリの手下に襲われ、異常に喧嘩が強い高田もボコボコにされる。
■事件の裏には、裏社会で暗躍する北城グループがあり、マリは代表・北城(リリー・フランキー)の愛人だった。探偵の記憶が遡る。旧知の娼婦・モンロー(鈴木砂羽)が可愛がっていた女ではないかと。裏取りを進めつつ探偵と助手は捜査を進める。
■札幌を根城とする暴力団(もしくは半グレ)と戦いに至る話。あらすじはあんまり面白くないかも知れないけど、オレの文才のなさもあるし、細かく書くとネタバレになるのでご勘弁ください。
■今までのシリーズで一番バランスがいいかな。大泉洋のキャラクターが、過剰にならないように抑えられ、かつイキイキしている。松田龍平も相変わらずいいし、ヒロインの北川景子が3作の中で一番いいかな。オレの好みとか言わないように。そして舞台が冬のススキノというのもまた良し。思い出したら2作目は舞台が夏だったのでイマイチだったのか?
■どこまでヒットするかは分からないけど結構お薦めです。大泉洋・水曜どうでしょう・冬の北海道が好きな方ならまあハズレはないです。
■遅筆の割にまだ劇場ではギリギリ上映中です。あと、この映画は必ずエンドロールの最後まで観て帰るように。損します。
■でもまあ、ハリウッド発なんだけど、膨大なエンドロールを観客に観させるためだけに最後に特典映像を持ってくるってやり方、あんまり好きじゃない。オレ、トイレ近いんで。
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