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恋する女たち [映画]

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■昔見て面白かった映画・ドラマについても気が向いたら感想をアップすることにしました。とはいえ、加齢による曖昧な記憶力によるのはあまりに失礼なので、リアルで映像を再確認できるもの限定です。

■この映画は現在上映されてないし、オレのDVDでの記憶。なので本数カウント外です。

■原作は少女小説家(現在ではそのジャンルはなくなってしまったが、リプレースはラノベなんだろうな)の氷室冴子さん(故人)の小説。原作小説も買ったのだけどどっかに行ってしまったが、氷室さんの出自に併せて舞台は北海道(確か帯広)だった。でもこの映画では、舞台は金沢に置換されていて、またそれがすごくハマってるのだ。なお、この作品も含め大森監督の「斉藤由貴3部作」があるのだけど(あと2作は「トットチャンネル」、「『さよなら』の女たち」)、大森監督は氷室さんに裏切られ、原作小説が上梓しないうちに「さよなら」を撮ったそうです。出自は大森監督の著作「映画物語」です。

■主人公は斉藤由貴で、その友人は高井麻巳子(秋元嫁)と相楽ハル子。金沢近郊の辰口温泉の旅館「まつさき」(実在)の娘が、金沢の高校に入るために下宿して、そこでっていう話。当時は大森一樹監督の全盛期ではあった。まあ現役の監督に死ぬほど失礼な言い方ではあるけどね。当時20代前半だったオレはこの映画に凄くシビレてしまった。映画館で観たわけではなくてレンタルビデオで見たんだけど。

■映画のあらすじを少しだけ。辰口温泉の旅館の娘、吉岡多佳子(斉藤由貴)は、金沢の進学校に行くために金沢で姉(原田貴和子)と一緒に下宿をする。そこで級友の相楽ハル子、高井麻巳子と出会い、同級生の沓掛勝(柳葉敏郎)に失恋するっていう話。凄くシンプル。

■演出技法は素晴らしい。モノローグを漫画的な吹き出しにしたのも当時はかなり斬新だったと思うし、ロケーションもいい。帯広の方には大変失礼だが、舞台は金沢でなければこんないい映画にならなかっただろう。大森監督は恋愛映画の名手だと当時思ったし、それは今でも変わらない。映画を観たあと、勢い余って金沢まで行ってしまったくらいで、映画の中で斉藤由貴が「ナイン・ハーフ」を観た映画館で斉藤由貴主演の「優駿」を観た。たまたまね。なんじゃそりゃ。その映画館は現存してないです。

■あと、劇伴は昨年亡くなられた、ムーンライダーズのかしぶち哲郎さん。これが本当に素晴らしく、映画をさらに盛り上げている。

■自分の指向のせいか年齢のせいか、邦画では地方を舞台にした映画に惹かれる現状。ま、それは抜きにして、面白い映画なので機会があれば見てください。

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