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アリスのままで [映画]

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『ストレイヤーズ・クロニクル』と同日、2015/6/28鑑賞@109シネマズ川崎。今年44本目の洋画21本目。

■我々50がらみとなると、両親とも健在な確率はそう高くなくて、半分くらいは既に亡くなってるか認知症になってるかのどちらかだと思う。自然の摂理だとは思うけど。ウチも例外ではない。

■なので、この手の映画を観るのは意識的に避けていた。『ペコロスの母に会いに行く』や、『愛・アムール』とか傑作らしいのにね。でも、今作で主演のジュリアン・ムーアがアカデミー賞主演女優賞を獲ったということで、強引に観てみることにした。外的要因がないと直視できない気弱なわたくしです。

■これは主人公がアルツハイマー型認知症になる話。とは言え、我々の親世代ではなく、主人公の発症当時の年齢設定が50歳という、もろ我々世代の話です。ただ若年性アルツハイマー病というのは、発症は極めて稀らしい。

■コロンビア大学の言語学教授・アリス(ジュリアン・ムーア)は、医師の夫・ジョン(アレック・ボールドウィン)と一男二女に恵まれ、仕事にも張り合いを感じる充実した日々を送っている。そこへ突然、遺伝性の若年性アルツハイマー病がアリスに襲いかかる。

■後は結末まで彼女の病状が進行していくさまと、家族の葛藤を淡々と描写していく。難病ものはお涙頂戴になりがちな例が多いけど、キレイ事ばかりで済むはずはない。妻を気遣いながらも働き盛りで仕事への野心がある夫と、介護はしたいが育児と仕事でいっぱいいっぱいな長女夫妻。役者を目指してロスで暮らしていて疎遠だった次女が、終わりが近づくに連れてだんだん母に寄り添っていく。長男はまあ、空気みたいなもんでした。

■若干ネタバレすいません。主人公の死という形で終わる映画ではないし、時折救われるエピソードはありながらも緩やかに状況は悪くなっていく。観ていて楽しい映画ではないけれども、我々世代や、一回り二回り若い世代にも観ておいてほしい映画です。

■ジュリアン・ムーアは、アカデミー賞最優秀主演女優賞にふさわしい熱演でした。

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