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恋人たち [映画]

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■2015/12/5鑑賞@キネカ大森。今年91本目の邦画47本目。『ぐるりのこと。』以来、7年ぶりの橋口亮輔脚本・監督作。テアトル新宿まで行くのが億劫だったので、キネカ大森に来るまで待っていた。でも実はこの映画を観た後新宿まで飲みに出た訳で、あまり意味なし。

■数年前に妻を通り魔に殺され、未だ絶望の底に沈んでいる橋梁点検士の男(篠原篤)。パート仲間との皇室の追っかけが楽しみなだけで、家では軽んじられている主婦(成嶋瞳子)。恋人に逃げられたゲイのエリート弁護士(池田良)。程度の差はあれ、社会からスポイルされているこの3人が映画の主人公。この3人はあまり演技経験のない素人に近い俳優さんで、橋口監督がオーディションで選びその後ワークショップで教えたらしい。その分脇を固める俳優陣は、光石研、安藤玉恵、木野花などのベテランが支えている。

■主演の3人は、上手な演技だからという訳ではなくて、台詞の構成とかは監督のあて書きらしいけど、その分ドキュメンタリーを想起させるようなリアリティが凄い。基本的に救いがない話なのだけど、無意識のうちに一般的な世の中から疎外され、そしてありきたりな映画やドラマのような大きな転機が起きるわけではないのに、最後にはかすかな希望が見えるという構成は、非常に精緻だと思う。映像の設計は素晴らしいし。重たい映画だけど、好きな人は好きだろうな。

■ただ、わたくし正直言ってこの映画は苦手。3人の主人公にまったく感情移入できない上に、それぞれの人物の独白(もしくはそれに近い形)が長く苦痛だったし、生理的にダメな映像が結構あったので、もう一度観れば新しい発見が結構あるのかも知れないが観る気が起きない。

■わたくしの感想が幼稚なだけな気もするので、気になる方は観てみてください。勧めませんが。

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